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南極調理隊タテヤの越冬日記

2014.09.30 公開 ポスト

第15回

壮大なオーロラに心も言葉も奪われた夜竪谷博


 8月3日。深夜0:00を過ぎた頃、オーロラのブレイクが起こりました。満月の月明かりのように夜の闇を照らします。どうぞ連続でご覧ください。


 言葉が出ません……。


 どこまで明るくなるのか?と驚くほど輝く瞬間があります。そのたびに胸がドキドキします。


 すごいなぁ……。


 通常の夜には見ることができない海氷上の岩島も見ることができました。


 いやぁ……。


 きれいだなぁ……。


 はぁーっ。すごいなぁ……。


 オーロラブレイクの時、様々な色に変化するカーテンが空一面をおおい、流れては消えていきます。


 深夜の時間帯は、オーロラ観測に影響しないように灯火制限をしているため、基地の明かりは一切、外に漏れません。なので、ライトを点けないと、自分の足元さえ分からない暗闇になります。しかし、オーロラが現れると、あたりはライトなしで歩けるほどになります。
 月も雲も風もなく、なおかつ太陽活動が活発な時にオーロラ写真は撮りやすいのですが、なかなかそのような条件が揃う日はありません。


 とにかく、すごい景色を見た時って、まわりに人がいなくても、一人で思わず何かつぶやいてしまいますよね。今回のオーロラはそんな感じでした。本当に心に残りました!


 それでは、そろそろ終了です。今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。それではまたまた次回をお楽しみに! 昭和基地一九(いちきゅう)広場よりさようなら~(^^)

  

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南極調理隊タテヤの越冬日記

南極ではどんな暮らしをしているの? 何を食べてるの? 第55次南極観測隊・調理担当隊員タテヤが、昭和基地での日々をレポートします。

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竪谷博

1972年、東京都生まれ。日本料理店での修業を経て、居酒屋・風神亭チェーンの料理人として腕をふるう。41歳で一念発起し、第55次南極観測隊の調理担当として、2013年12月、昭和基地に赴任。ただ1人の調理担当隊員として、第55次南極観測隊越冬隊24名の活動を支え、15年3月に帰国。同年7月には東京都杉並区に居酒屋「西荻窪じんから」をオープン、居酒屋激戦区の西荻窪で多くの人に愛される人気店になる。47歳で再び一念発起し、第61次南極観測隊越冬隊の調理担当として、19年12月、昭和基地に赴任。越冬隊30名の活動を支えている。

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