“ビットコインのしくみを知ることが、次の時代の武器になる”。
もはやビットコインは「一攫千金を狙う人が集まる怪しげな世界」ではなく、新時代のリテラシーとなりつつあります。
次の時代を生き抜く「武器」の使い方を、ビットバンクCEO・廣末紀之氏が徹底解説した書籍『知識ゼロからのビットコイン・仮想通貨入門』から、知っておきたいビットコインの基礎知識をご紹介します。
海外送金でも手数料と時間がかからない。簡単に現金にも替えられる
ビットコインの最大のメリットは、手数料の安さ。とくに海外送金の場合、通常の銀行では2000円以上の送金手数料がかかるほか、受領時にも手数料が必要。オンラインバンキングは割安ですが、それでも1000円程度はかかります。
また、送金側と受領側の銀行に取引がない場合、中継銀行(コルレス銀行)を利用するので、手数料が余分に必要です。もちろん、これに為替手数料も上乗せされますから、受取額は大幅に減ることになってしまいます。
ビットコインなら手数料が数百円程度。円で購入したビットコインを送金し、受領側が取引所などでドルに交換し出金するので、トータルの手数料は安く済みます。
銀行のように日数もかからず、即時決済が可能です。少額の生活費を何度も送金する場合など、手数料を心配せずに送ることができます。
決済時の店側の手数料負担が格安。クレジットカードのように情報を取られない
ビットコインを店の支払に使う場合、ユーザーはスマホをかざすだけですが、店舗側とユーザーの双方にメリットがあります。
まず店舗側では次のような違いがあります。
クレジットカード導入の際、専用のカードリーダーを用意しなければなりません。決済ごとに2~10%程度の手数料がかかり、入金にも日数を要します。
一方ビットコインは、専用機器などの初期費用は不要。取引手数料もほとんどかかりません。しかも支払決済は10分程度で完了します。個人のオンラインショッピング以外はほとんど決済代行会社に委託していますが、代行手数料も1%程度です。
また客側では、クレジットカードの場合、情報を抜き取られる心配がありますが、ビットコインにはそうしたリスクがありません。
電子マネーよりメリットが大きい?
プリペイド型の電子マネーは発行者に法定通貨を預け、限られた目的で管理運営されるしくみ。入金額に上限があり、電子マネー同士の取引、送金はできません。
ビットコインは、取引や送金に自由に利用できます。
インターネット経由の少額寄付、 資金調達目的の寄付出資に最適
手数料がほとんどかからないというビットコインの特長は、海外送金だけでなく少額寄付にも向いています。例えば災害の被災者への少額寄付。銀行振込では手数料に数百円も取られることがありますが、ビットコインなら寄付したいお金のほぼ全額が送れます。
しかも、ビットコインの最小単位は1億分の1なので、1円という法定通貨単位にしばられることもありません。受け取ってほしい相手に届いたことを、自分ですぐに確認できるのも嬉しいところ。
通貨の壁もないため、国内外を問わず、クラウドファンディングでの寄付や資金調達にも有効です。
最近では、新規事業の資金調達でも仮想通貨が注目の的に。独自のコインを作り販売する手法である「ICO」や、これらのICOを支援するCOMSAなどのサービスも始まっています(書籍の「PART4 私たちの生活はどう変わる?」で詳解)。
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発行のしくみ、保管や現金との交換方法、ブロックチェーン、マイニング、オルトコインなど、仮想通貨のより詳しい説明は書籍『知識ゼロからのビットコイン・仮想通貨入門』をご覧ください。
知識ゼロからのビットコイン・仮想通貨入門
“ビットコインのしくみを知ることが、次の時代の武器になる”
もはやビットコインは「一攫千金を狙う人が集まる怪しげな世界」ではなく、新時代のリテラシーとなりつつあります。
次の時代を生き抜く「武器」の使い方を、ビットバンクCEO・廣末紀之氏が徹底解説する『知識ゼロからのビットコイン・仮想通貨入門』より、ビットコインと仮想通貨の基礎知識をご紹介します。