銀座からほど近い場所に立つ「有楽町マリオン」。買い物客らが行き交う地上とは違い、しんと静まりかえった地下のエレベーターホールに着くと、長身の男性の姿が見えた。千田翔太七段だった。
2人でエレベーターに乗り込み、「ここまで何線に乗って来たんですか」などと、何げない会話を交わす。対局の前であることを感じさせない、リラックスした表情だ。ほどなくして11階に着き、扉が開くと、開場待ちで並ぶ人たちや報道陣が列を作っていた。大勝負の時が迫っていた。
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朝日新聞記者の将棋の日々

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