あらすじ
国民の遺伝子情報から犯人を特定する
DNA捜査システム。
その開発者が殺害された。
特殊解析研究所の神楽龍平は
DNA解析をするが、
システムが示した犯人は――彼自身だった。
一転して追われる身となった神楽は、
革命的システムの裏に隠された
陰謀を探ろうとするが。
神楽は、警察の包囲網をかわし、
“もう一人の彼”と、真相に
辿り着くことができるのか。
タイトル「プラチナデータ」
が意味するものは。
オススメポイント
今こそ電子で読もう!
カメラでの国民の監視、DNAによる捜査システム、データ化される国民情報など、今本当に行われているかもしれないシステムが登場する『プラチナデータ』の連載が開始されたのは、2006年。近未来小説でもあったこの小説を2020年の今読むと、予言の書のように色々なことがしっくり。
マンガ、アニメみたいな小説?
国民的な人気作家である東野圭吾さんには、代表作がたくさんあります。そんな中でも『プラチナデータ』は、「今まで小説を読んだことがなかった」「漫画なら電子で読んでた」という人たちにも、とことん楽しんでいただけるエンタメミステリ。ラブホテルでの謎の連続殺人、DNA捜査システムに隠された謎、天才数学者兄妹の殺害、その容疑者となる理系青年の主人公の秘密、美少女スズランとの逃亡劇など……。息もつかせぬハラハラ展開はまるでアニメやマンガみたい。
担当者コメント
みなさまにとってプラチナなデータってなんでしょう。へそくりの貯金額とか、浮気相手とのSNSのやりとり、捨てられない写真、誰にも言えない想い、忘れたくない記憶とか?あらゆるものがデータで管理される2020年の今だからこそ、本当の「プラチナデータ」とは何かを問いたくなる愛の物語です。
『プラチナデータ』
東野 圭吾
¥796(税込)
人物相関図
プラチナデータの世界へようこそ
キーワード紹介
革命的システムに隠された陰謀とは何か
DNA情報を捜査に役立てることで検挙率が飛躍的に上がった平和なはずの社会に潜む闇がすべての謎を解く鍵に。
- DNA法案
- 犯罪防止を目的とした個人情報の取扱に関する法案。本人の同意を得て採取したDNA情報を国の監視の下、捜査機関が必要に応じて利用できる。
- DNA捜査システム
- 毛髪や血液だけでなく唾液、粘膜などから採取したDNAを国民のDNA情報と照合し犯人のプロファイリングを行い捜査するシステム。
- 電トリ
- 電気トリップの略称。
- NF13
- DNAのデータベースから見つからない(NOT FOUND)、13番目のサンプル。連続婦女暴行事件で被害者の体内からは犯人のものと思われる精液が見つかっている。
- モーグル
- 蓼科早樹が極秘で作っていた新しいプログラム。
一気に100ページプラチナ試し読み!
著者プロフィール
東野圭吾(ひがしの・けいご)
1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文藝春秋)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文藝春秋)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』(講談社)で第48回吉川英治文学賞、さらに国内外の出版文化への貢献を評価され第1回野間出版文化賞を受賞。
著者コメント
外に出たい若者たちよ、
もうしばらくご辛抱を!
たまには読書でもいかがですか。
新しい世界が開けるかもしれません。
保証はできませんが。
――東野圭吾
『プラチナデータ』
購入する東野 圭吾
¥796(税込)