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人間白帯 青木真也が嫌われる理由

2020.12.24 公開 ポスト

イケダハヤト×青木真也…気の合わない人と縁を切る勇気を持て!青木真也(総合格闘家)

著書『空気を読んではいけない』がベストセラーとなり、一躍脚光を浴びた総合格闘技世界チャンピオン、青木真也。2017年2月に電子書籍限定でリリースされた『人間白帯 青木真也が嫌われる理由』は、はあちゅう、イケダハヤト、ジェーン・スーとの対談から、本人の独白、さらに担当編集者による裏話まで、彼の魅力をさまざまな角度から掘り下げた作品となっています。「職業=自分」と語る、青木真也流の生き方を綴った本書の一部を、特別にご紹介します。

*   *   *

縁を切るのは大したことじゃない

箕輪 『空気を読んではいけない』の中では青木さんの縁切り哲学が詳しく書かれてますが、イケハヤさんも気の会わない人とはあっさり縁を切りますよね。

(写真:iStock.com/BrianAJackson)

イケダ そうですね。「この人、めんどくさいなぁ」と思ったら切ります。

箕輪 どうして、そこまで割り切れるんですか?

イケダ ドライですが、お金にある程度余裕があるからじゃないですかね。縁を切れないのは、金銭的に自立できていないから。サラリーマンだったら、上司との縁を切るのは難しいですよね。

箕輪 生き方とか価値観だと思ってんだけど、そこなんですね。

イケダ お金があるから縁を切れるのか、縁を切れるからお金が集まるのか。ニワトリと卵の話みたいなところはありますが、突き詰めると「お金」の話でしょう。あとは、ぼくらは家族がいるじゃないですか。妻と子供がいるんで、もう人との縁はこれで十分じゃないかな、みたいな。

青木 それは100パーセント同意ですね。

イケダ ブログの世界でも、例えばAさんといざこざがあると、「Aさんと僕との共通の友人」が、「Aさんは実はいい人だからイケハヤさん、ちょっと飲み行きましょう」とか言われるんですよね。カネもらってもいかねーよ、って感じですが。

青木 僕は、普通に罵倒して終わりですよ。「うるせえよ、馬鹿。来るんじゃねえ」みたいな。でもそれって丁寧に言い変えると「お互い違う世界で生きましょうよ」っていうことじゃないですか。

イケダ うるさい=俺とお前は違う世界で生きていこう、と(笑)

青木 なので、世間の人が思うほど、縁を切るということについて、大ごとに思っていません。もしまた仕事で会って、お互いのメリットが一致したらやりましょう、という程度です。そのくらいの話なんだけど、でもみんな人間関係ってすごいナーバスだから、すごい大ごとに捉えていますね。

箕輪 まあ、サラリーマン的な世界観だと縁なんて切らないですからね。

イケダ 名刺を集めるように、どんどん人脈を蓄積していって、背負っていく。それじゃあ、やりたいこともできないし、成果も出ないんですけどねぇ。

意外と大切な「家族のマネジメント」

箕輪 結局のところ、二人は自分の没頭したいことが明確だから、それ以外はどうでもいいんでしょうね。

(写真:iStock.com/Hakase_)

青木 僕は、自分の人生の中でやりたいことがあるので、「こどもにさせたいこと」とか全くない。勝手に自分の好きなことやって、自分でなんとかしてほしい。

箕輪 イケハヤさんもそんな感じ?

イケダ 普通にそうですね。

箕輪 教育はテーマとして面白いですよね。お子さんがいらっしゃいますが、どういう考えをお持ちですか?

イケダ 青木さんと同じだと思いますが、なんかもう、「勝手に生きてくれればいいんじゃない?」みたいな感じです。親としてできることはお金を用意してあげるくらいでしょう。そうそう、うちは学資保険入ってるんですよ。このあいだ払いましたよ! 二人分、1400万! だからもうあとは知らない(笑)

青木 今ね、「ミー・トゥ」って言いそうになった! 僕も学資保険を払い込んだ。汗が出ちゃったよ。額も一緒で(笑)

イケダ え、そこ一致するんですか(笑)

青木 もし僕が死んでも、妻とこどもだけは食べれるようにはしてあるんです。そこまでできて、気はだいぶ楽になりました。

イケダ わかりますねぇ。こどもが中学生くらいになったら、「お前の口座に700万入ってるから、お前が考えろ」って言えるからいいですよね。

箕輪 やっぱり、自分が好きなことをやるために、それ以外のことは整理してますね。

イケダ 多少ネガティブな言い方なんですけど、「家族のマネジメント」をちゃんとやっていかないと、仕事に影響が出るわけですよ。

箕輪 それすげえな。俺まったくできてないです。

イケダ 家族をマネジメントしないと、ベストセラー出せないですよ(笑)

箕輪 うちはぐちゃぐちゃ。青木さんも完璧ですよね。

青木 だってさ、よく考えてくださいよ。仕事で2カ月間とか海外出ちゃうわけで、普通だったら嫁暴れますよ。

イケダ ですよね(笑)

箕輪 青木さんのとこのシステムはすごいですよ。ボーナス制なんですよ。試合で勝つとボーナスが家族に配られる。

イケダ 超面白い! まさにマネジメントですね。頭いいなぁ。

青木 そうすると、応援するじゃないですか。

箕輪 勝っても定額だと、なんで練習にそんなに頑張らなきゃいけないのってなるっていうことですよね。

青木 父ちゃんが試合に勝ったらオモチャがもらえる。どうやって僕がお金稼いできてるかという構造を知ってほしいんですよ。

イケダ このテーマ面白いですねぇ……考えさせられます! そういう話も次回作では読みたいです。

(2017年2月刊より抜粋)

関連書籍

青木真也『人間白帯 青木真也が嫌われる理由』

青木真也はなぜ物議を醸し出し、嫌われるのか。 ジェーンスー、はあちゅう、イケダハヤトとの対談から担当編集者の裏話、大晦日の青木真也の独白までを収録。 これさえ読めば「空気を読まない生き方」が手に入る!

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人間白帯 青木真也が嫌われる理由

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青木真也 総合格闘家

1983年5月9日生まれ。静岡県出身。小学生の頃から柔道を始め、2002年に全日本ジュニア強化選手に選抜される。早稲田大学在学中に、柔道から総合格闘技に転身。大学卒業後に静岡県警に就職するが、2カ月で退職して再び総合格闘家に復帰。「DREAM」「ONE FC」で世界ライト級王者に輝く。

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