1. Home
  2. 生き方
  3. 南極調理隊タテヤの越冬日記
  4. 黄金の夕日と新鮮!手巻き寿司

南極調理隊タテヤの越冬日記

2014.03.31 公開 ポスト

第3回

黄金の夕日と新鮮!手巻き寿司竪谷博

 こんにちは。55次南極地域観測隊、調理のタテヤです。

 日本はもう入学シーズンですね。桜も咲いている頃かと思われますが、こちら南極昭和基地ではその逆。間もなく訪れる本格的な冬を、準備万端で迎えようと日々励んでいます。そういえば今は花粉飛散の時期でもありますね。こちらにいると自分が花粉症だったのを忘れてしまいます。なんといっても吐いた息が白くならないほど、澄みきった空気なのですから……(息が白く見えるのは、空気中のチリやホコリに水蒸気がくっついて、水滴ができるためです。南極の空気にはチリやホコリがないので、水滴ができません)。

 それでは前回の越冬交代式の日からの続きを始めましょう。まずは綺麗に澄みきった南極の空をどうぞ。晴れた日などは、30km以上(!)先まで、はっきりと見ることができます。

 

 こちらは54次越冬隊員が、ヘリに乗り込んで昭和基地を後にするところです。このあと、海氷上に出ている「しらせ」に向かいます。

 

 54次越冬隊と55次夏隊の皆さんのお見送りです。

 

 2月1日。越冬交代式の晩に、2月生まれの隊員の誕生日会が開かれました。なんと海上自衛隊の調理員さんから手作りケーキをいただき、海自の隊員さんたちからも祝福を受けることに!

 

 2月生まれは町田Dr.、ともこ隊員、私タテヤの3名でした。海の男!海自手作りケーキはとても美味しかったです。もちろん塩味ではありません(笑)。

 

 2月2日。水耕栽培による水菜を初出荷! 生食でサラダにしたら、24人×3日分位の量です(^^)。これから月に1回位のペースで収穫できる予定です。

 

 2月3日。函館の小学校で行われた「南極授業」に生放送出演中。久しぶりに子どもたちの元気な声を聞けました! みんな笑顔いっぱいで可愛いかったです(^^)。

 

{ この記事をシェアする }

南極調理隊タテヤの越冬日記

南極ではどんな暮らしをしているの? 何を食べてるの? 第55次南極観測隊・調理担当隊員タテヤが、昭和基地での日々をレポートします。

バックナンバー

竪谷博

1972年、東京都生まれ。日本料理店での修業を経て、居酒屋・風神亭チェーンの料理人として腕をふるう。41歳で一念発起し、第55次南極観測隊の調理担当として、2013年12月、昭和基地に赴任。ただ1人の調理担当隊員として、第55次南極観測隊越冬隊24名の活動を支え、15年3月に帰国。同年7月には東京都杉並区に居酒屋「西荻窪じんから」をオープン、居酒屋激戦区の西荻窪で多くの人に愛される人気店になる。47歳で再び一念発起し、第61次南極観測隊越冬隊の調理担当として、19年12月、昭和基地に赴任。越冬隊30名の活動を支えている。

この記事を読んだ人へのおすすめ

幻冬舎plusでできること

  • 日々更新する多彩な連載が読める!

    日々更新する
    多彩な連載が読める!

  • 専用アプリなしで電子書籍が読める!

    専用アプリなしで
    電子書籍が読める!

  • おトクなポイントが貯まる・使える!

    おトクなポイントが
    貯まる・使える!

  • 会員限定イベントに参加できる!

    会員限定イベントに
    参加できる!

  • プレゼント抽選に応募できる!

    プレゼント抽選に
    応募できる!

無料!
会員登録はこちらから
無料会員特典について詳しくはこちら
PAGETOP