かつて違法薬物の売人であった倉垣弘志さんが薬物売買の内幕と、逮捕から更生まで綴った『薬物売人』。本書には、拘置所・刑務所では「小説が精神安定剤だった」と、雑居房の本棚に並ぶ作家の名前を読み上げるシーンがあります。倉垣さんはどんなふうに本と付き合ってきたのかを知りたくなりました――。
お金を払って買った小説『アウトサイダー』の特別さ
最初に小説を読んだのは中学一年生の頃だったと思う。一つ歳上の不良の先輩の家で観た映画に衝撃を受け、仲間たちと万引き目的で入った本屋で、その映画の小説を見つけ、ちゃんとお金を払って買った『アウトサイダー』という本。
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私と本棚
コロナ禍で明けた2021年。生活が変わり続けるなかで頼りにしたい私と本と本棚の話。
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