生き方
囲碁派だった私が、将棋にも興味を持つようになったのは、将棋の世界を描いた漫画『3月のライオン』に出合ってからのこと。高校生棋士を主人公に、厳しい勝負の世界と甘酸っぱい日常が描かれており、胸をキュンとさせながらいつも頁を捲っている。単行本には将棋にまつわるコラムが載っており、それを書いているのが今回紹介する作品の著者、先崎学だ。短いコラムながら知られざる世界を覗き見ることができ、本編とは別に興味深く読んでいた。そんなこともあり、本書のタイトルを見たとき、あの先崎さんがうつ病!? と驚きつつ、読み始めると、うつ病発症に追い打ちをかけた要因のひとつが、監修も務めているこの漫画の映画化に伴う多忙と知って、さらなる衝撃を受けたのだった。
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