生まれたままのワイルドではアウトな時代。まずは美容意識改革を木村真聡

女性だけでなく、男性にも身近な存在になってきた「美容」。でも、男性に対する美容情報はまだまだ不足しているのも事実。『医師が教える最強のメンズ美容ハック』（木村真聡著）では、今すぐできるセルフケアの方法や最新の美容医療を使ったメンテナンスの基本をご紹介しています。「男性だから」という理由で美容をためらう必要はありません。今日から始めてみませんか？

令和時代に求められる男の清潔感

ミレニアル世代もバブルの恩恵を受けた世代も、子供の頃から、「男らしく」「男のくせに」と教育されてきた男性が多いのではないでしょうか。筋肉を鍛え、力を養い、声は大きく、細かいことは気にせず、常に強く堂々とした存在であるように、と。そんな古典的な男らしさに合わせようと、無理をしてきた人だっているかもしれません。でも時代は流れ、風向きは一変しました。ジェンダーフリーが叫ばれる時代に、見た目の強さや逞しさ、大きさだけをアピールすることは、歓迎されないのです。

実際に女性たちは、男性のどこをチェックし、男性に何を求めているのか。20～30代の女性561人を対象に調査しました。「男性のどこに魅力を感じるか？」の回答は、1位が「清潔感」、2位が「優しさ」。「初対面の男性と会ったときにどこをチェックするか？」の回答は、「清潔感」が圧倒的な1位です。その清潔感の象徴でもある肌に関して、「男性の肌トラブルが気になる」「とても気になる」と回答した女性は約52％と半数を超え、具体的にどんなトラブルが気になるかというと「ニキビ」「テカリ」「ベタつき」が上位に入り、「いちご鼻」「シミ」「毛穴」と続きます。逆に「肌がきれいな男性に好感を持つ」と答えた人は60％超えです。つるんとなめらかな肌に魅力を感じるのは、老若男女の本能的なもの。それは清潔・安心・安全を意味するからです。多くの男性がメイク美人よりすっぴん美人に惹かれますよね。その差はおそらく触れたくなるかどうか。同じように女性も男性に対してゴワゴワ、ガサガサ、ジョリジョリという感覚を想像してしまうと、防衛本能が働き、敬遠してしまうのです。それは顔でも、体でも同じこと。令和の時代にワイルドな魅力だけでは通用しないと心得ましょう。

次回は清潔感を得るために欠かせない、ニキビケアの基本をご紹介します。