人付き合いが苦手、自分に自信が持てない、つい悲観的になってしまう……。こうした性格に悩んでいる人は少なくないでしょう。しかし、数多くの成功者と接してきた経営コンサルタントの影浦誠士さんは、「一流のビジネスパーソンほどネガティブ思考の人が多い」と断言します。そんな影浦さんの著書『人付き合いが苦手な人のためのリーダー力』より、短所と思いこんでいた個性を長所に変える、逆転の成功法則をご紹介します。
待っていても望みは叶わない
スピリチュアルな本や「引き寄せ本」が好きな人は反感を覚えるかもしれませんが、願ってさえいれば何者かが導いてくれる、実現してくれるなどとは思わない方がいいでしょう。
ヘタをすると、願いが叶うことを待ち続けているうちに、人生が終わってしまうかもしれません。とはいえ、私自身は自分がほしいと思っていたものを得られていますし、なりたいと思った境遇も手に入れました。
そこで、私なりの「引き寄せの法則」の実践方法をお教えしましょう。
まず、自分が思い描いている将来を頭の中で強くイメージしてみてください。そして、暇さえあればそのことをイメージするようにしてください。
──と、ここまではよくある「引き寄せ本」に書かれていることと同じです。
よく、「願望はいつでも忘れないようにノートやメモ帳に書いて繰り返し読む」というようなことも書かれていますが、私に言わせれば、イメージすることを忘れてしまうようであれば、それはたいした願いではありません。
本当に、切に願っていることであれば四六時中考えているはずですから、あえて何かに書く必要はないでしょう。
こうして常に実現したいと気にしていることがあれば、自然と願いを実現するために必要な情報に敏感になります。
そして、ここからが肝心なのですが、情報をキャッチしたら、何かが動き出すのを待つのではなく、自分が動くことです。
たとえば、お気に入りで頻繁に訪れる旅行先があって、何度も訪れるうちに、「ここで暮らせたらなあ」と、その土地への移住を願うようになったとします。
そうすると次に旅行に行ったときには、これまでは気づきもしなかった不動産屋がいたるところにあることに気がつきます。ここからは、自分の行動にかかっています。
あるいは半年後に海外出張しなければならなくなり、急に出張先でのコミュニケーションに向き合う必要に迫られたとします。
ここで「うまくコミュニケーションが取れるといいな」と願うとそのイメージが意識に強く定着し、英会話教室の看板がやたらと目にとまったり、書店に入れば英会話本の表紙ばかりが目に飛び込んできたりするようになります。ここでも、後は自分の行動次第となります。ただ願っているだけでは外国語を話せるようにはなりません。
肝心なのは「行動すること」
科学者がある課題を解決しなければならなくなったとき、そのことをまったく忘れているようなときでも潜在意識が稼働しているため、まったくの偶然にその解決策のヒントを見つけるという話をよく聞きます。
実はこれは偶然ではなく、無意識に考え続けていたことによる必然的な結果だと思います。
しかも肝心なことは、このような「偶然の」発見をした科学者たちは、直後にメモを取って考えを整理したり、実験を行ってその発見の有効性を確認したりと、必ず自分で行動していることです。
ですからたとえば、あなたが近い将来に一戸建てを購入したいと思ったとき、一戸建てを手に入れるために必要な資金を今の月給のままで貯められそうもないと計算できてしまったとします。それでも一戸建てを購入したい、と強く思ったときに、潜在意識には明確な課題が与えられるのです。
その結果、日々の生活で節約できる部分が見えてきたり、それまでは考えたこともなかった転職情報に気がついたり、あるいは自分のスキルを活かしたサイドビジネスを思いついたりします。
場合によっては、新しいビジネスで起業するアイディアが浮かぶかもしれません。
そして肝心なのが、行動することです。
一見、突拍子もないと思えるような願望でも、それを叶えることが潜在意識に対する課題に変化したときから、五感がその課題を引き継いで、願望を叶えるために必要な情報を捉えやすくなります。
すると、今のままだと楽だし、このままでいいというルーティンタスク化された行動パターンに、新たな行動を加えるきっかけを探し出してくれるのです。
人付き合いが苦手な人のためのリーダー力
人付き合いが苦手、自分に自信が持てない、つい悲観的になってしまう……。こうした性格に悩んでいる人は少なくないでしょう。しかし、数多くの成功者と接してきた経営コンサルタントの影浦誠士さんは、「一流のビジネスパーソンほどネガティブ思考の人が多い」と断言します。そんな影浦さんの著書『人付き合いが苦手な人のためのリーダー力』より、短所と思いこんでいた個性を長所に変える、逆転の成功法則をご紹介します。