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人付き合いが苦手な人のためのリーダー力

2024.07.16 公開 ポスト

接待・飲み会を「断る勇気」が高めるビジネスの質影浦誠士

人付き合いが苦手、自分に自信が持てない、つい悲観的になってしまう……。こうした性格に悩んでいる人は少なくないでしょう。しかし、数多くの成功者と接してきた経営コンサルタントの影浦誠士さんは、「一流のビジネスパーソンほどネガティブ思考の人が多い」と断言します。そんな影浦さんの著書『人付き合いが苦手な人のためのリーダー力』より、短所と思いこんでいた個性を長所に変える、逆転の成功法則をご紹介します。

気が乗らない誘いは断っていい

一般的に、日本人は断ることが苦手と言われています。

業務時間外、仕事の場以外でも上司や同僚、取引先などから酒席に誘われたりした場合は、多くの人が面倒だと思いながらも、お付き合いしているというのが実情でしょう。

接待大好き、他人や会社のお金でお酒が飲めることが大好き、どんちゃん騒ぎ大好きという人もいますが、多くの人はなんとなく、「断ると印象悪そうだし」「後々の人間関係に影響ありそうだし」といった理由で仕方なく付き合っているのではないでしょうか。

(写真:iStock.com/sabthai)

中には、参加することで明らかに有力な人脈や情報を得られたりすると期待できる酒席やパーティーなどもあります。そのような場であれば、新たなビジネスチャンスがあるかもしれませんから、多少の無理をしてでも参加することに意義はあります。

しかし、お付き合いで仕方なく、という誘いであれば、思い切ってすべて断った方が幸せになれます

実際、私はよほどのことがない限り、この手のお付き合いはほとんど断っています。

 

そもそも、お酒に付き合わなければ取引ができないようなビジネス関係であれば、ほとんどの場合、今後長期的なwin-winの関係になることは考えにくいので、無理に付き合わなくてもいいと考えます。

そのような取引先と取引を続けても、馴れ合いで値引き交渉が慣例化したり、たいして利益にならない仕事であるにもかかわらず、ズルズルと追加要求だけは続くことになる可能性が高いですから、私ならむしろ避けます。

 

結局、長い目で見れば、馴れ合いの関係にならなければ取引ができないようなビジネス関係は淘汰されていき、本当にお互いに必要としている質のよいビジネスのみが残っていきます

その結果、無駄な時間や気を使う付き合いが減ることにより、より重要度の高いビジネスに注力できるのです。

断るのが世界一ヘタな日本人

明確な調査データがあるわけではないのですが、感覚値として、きっぱりと断ることが世界一ヘタなのは日本人だ、と言われてもおおよそ納得がいく人が多いのではないでしょうか。とくに、海外で生活したことがある人であれば、たしかに日本人はとくに欧米人に比べて断ることがヘタだな、と実感されているでしょう。

(写真:iStock.com/Rawpixel)

たとえば、日本人は一緒に出かけたり食事をしたりする約束を事前にしていた場合、よほどのことがない限り無理をしてでも予定通り約束を果たそうとする人が多いと思います。むしろ、それが当たり前ですので、そうしない人は不義理であると失望されます。

しかし、欧米人の場合、約束を平然とドタキャンする人が多いと感じます。しかもまったく悪びれた様子もなく、身勝手にも思える理由をはっきりと主張するのです。

 

これは文化の違いですから、単純に悪い行いだと主張するつもりはありません。

「ちゃんとした理由があったのだから、直前のキャンセルでもちゃんと連絡しましたよ」という彼らの正当性がそこには存在します。

このような姿勢を続けていると、日本人であれば信頼をなくしてしまうのではないかとか、嫌なやつだと思われてしまうのではないかなどと不安になってしまうのですが、欧米人の彼らには、そのような不安はないようです。

「状況が変わったのだから仕方がないだろう」という考え方ですから、逆に自分がドタキャンされても日本人のように陰口を叩いたり、マイナスイメージを持ちません。

 

私も海外の人との交友関係の中で「断る力」をかなり鍛えられてきましたが、私生活では、まだまだきっぱりと断ることは苦手です。

しかし、これがビジネス上のお付き合いとなると、気が乗らないものはきっぱりと断っています。それは、お付き合いで作られた関係によってもたらされるビジネスは、中長期的にはメリットが少ないことが経験からわかっているためです。

しかも、お付き合いを断ることでチャンスがなくなることはなく、むしろ本質的なビジネスの関係が構築できるということに気づきました。

お付き合いで仕事は取らない。これによりさまざまなストレスから解放され、高度なワーク・ライフ・バランスを実現することができます。

関連書籍

影浦誠士『人付き合いが苦手な人のためのリーダー力』

一流ビジネスパーソンには、なぜネガティブ思考が多いのか? 自身も極度の“ネガティブ経営者"で、普通にしていても「不幸があったのですか?」と言われるほどの著者が、ネガティブ思考こそが成功する理由を明かす。

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人付き合いが苦手な人のためのリーダー力

人付き合いが苦手、自分に自信が持てない、つい悲観的になってしまう……。こうした性格に悩んでいる人は少なくないでしょう。しかし、数多くの成功者と接してきた経営コンサルタントの影浦誠士さんは、「一流のビジネスパーソンほどネガティブ思考の人が多い」と断言します。そんな影浦さんの著書『人付き合いが苦手な人のためのリーダー力』より、短所と思いこんでいた個性を長所に変える、逆転の成功法則をご紹介します。

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影浦誠士

株式会社インフォクレスト代表取締役。愛媛県出身。小学校時代を香川県、中学・高校時代をオーストラリアで過ごし、京都の大学に進学。在学中からインターネットビジネスを始め、卒業後にハワイにてweb制作の現地法人を設立。国内で500を超える経営者にwebマーケティングを軸にしたコンサルティングを行う。2005年9月、株式会社インフォクレストを設立。独自の強力なweb集客理論を多くの企業のweb戦略に取り入れ、クライアントを成功に導いている。

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