不快にさせない、モヤモヤしない！オンライン会議で大切なタイミング佐藤綾子

すっかり定着したテレワーク。それとともに増えているのが、オンライン独特のコミュニケーションに関するお悩みです。対面で会うのと違って、うまく相手に伝わらない、相手の話に集中できない……。そんなあなたに読んでほしいのが、パフォーマンス心理学の第一人者、佐藤綾子さんの『オンラインでズバリ伝える力』。オンラインでの会議や商談が当たり前になったいま、対面でなくても円滑な人間関係を築くコツをお伝えします。

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オンライン会議で失敗しない発言受け継ぎの原理

対面で話をしていても上司と部下が話していれば、部下は上司から発言権を奪いにくい。これが「発言権受け継ぎの原理」です。地位によって、途中で発言を奪うのがより大変だったり、より楽だったりするわけです。

そこで、オンライン会議で失敗しない発言権受け継ぎはどうしたらいいのでしょうか。手を挙げて司会者に、こっちに発言したいことがあると身振り手振りで示しましょう。言葉で言うとその声が入ってしまい、受け継ぎが上手くできないときがあります。

相手の言葉やポーズに注目して

オンライン慣れした大手テレビ局などでは最近、発言したい人のサインや疑問のサインのアイコンを作って、聞き手の顔の窓の左上あたりに出せるように組み込んである番組もやっと少し出てきました。

この受け継ぎの原理ですが、相手をよく観察することでタイミングをつかむことができます。相手の言葉のわずかなポーズや小さな動作や表情変化をよく見て、どこで受け継げるかタイミングを推察し、今だと思ったらすかさず上手に発言権を奪いましょう。