人気占い師、真木あかりさんの新刊『2023年上半期 12星座別あなたの運勢』(12月9日発売)より、総合運をご紹介します。
恋愛運と仕事運、月ごとの運勢は電子書籍版でご覧ください。
総合運
「拡大」を合言葉に、前進していく。
非常に明るいムードの年明けです。この流れは「幸運と拡大の星」と呼ばれる木星がおひつじ座に巡ってくることによるもので、2022年後半から続いている動きです。1月中旬には「情熱と戦いの星」と呼ばれる火星が加勢(火星だけに)してあなたの好奇心や行動力をパワーアップしてくれますから、あなたをめぐる現状がさらに勢いをつけて動いていくでしょう。単なる「運がいい時期」というイメージとは少し異なります。ひとことで言えば「頑張りがいがある時期」。自分から動いてこそ幸運をつかめますし、自分のなかに沢山の宝物をたくわえられるときなんですね。
おそらくですが、5月中旬くらいまでは活気のある忙しさに満ちているだろうと思います。すでに2022年5月から10月あたりまでの間にかなり頑張った方が多いはずですが、そこに本気が乗っかってくる感じです。「どこが幸運なんだ」と思われる方も多いかもしれませんが、運がいいときというのはあらゆる物事が動くので、当然ながら忙しくなってしまうのです。ただ、過去を振り返ってみると、毎日がキラキラして見えるような「幸運期」のあとは、そのときは嬉しくて楽しくて胸がいっぱいでも、その成果として残ったものは少なかったのではないでしょうか。一方、人生であとあと振り返ったときに「あのときはわからなかったけれど、確かに幸運だったな」と思い出すような日々のあとには、かけがえのない人や経験、知識、前よりもずっと大きな自信など、たくさんのものが得られただろうと思うのです。2023年上半期は、まさにそういう時期です。といっても、あなたは「行動を起こそう」と思ったときにはすでにドアをふっ飛ばして表に出ているような人。だからきっと、この星回りを自然とものにしていかれるでしょうね。
頑張りたいことがある人は、「5月中旬まで」と「5月中旬以降」でザックリ計画を立てていただくと運を活かしやすいと思います。もう今年のスケジュール帳はその2項目でOK……などと言ってしまうといささかワイルドすぎる気がしますが、毎月・毎週・毎日といったカレンダーで区切られる時間と、星が区切る時間の両方をおさえておくと、運はグッと活かしやすくなるんですね。
5月中旬までは、行動を起こすとき。キーワードは「拡大」です。小さくまとまってしまうのはもったいない運勢です。新しいことにチャレンジする、今やっていることを大きく広げる。あなたがパッと思い浮かべる「拡大」は、なんでしょうか。
5月中旬以降は、そこまでに培ったものを活かすフェーズに入ります。その頃には「なんとなく実力がついてきたな」「この分野は得意かも」といった感覚がすでに得られているはずですから、自分の力を使えそうなシーンがあれば積極的に手を挙げてみるといいでしょう。使うばかりでなく、「さらに伸ばす」というのもいい選択です。たとえば仕事であれば、ここまでの経験を磨き上げるために練習をする、自分なりのやり方を見つける。そうしたことに強い追い風が吹きますし、おそらくは収入アップにもつながっていきます。
ひとまずは5月半ばまで、という見通しを立てて全力でやり切る。そう思ってみると、日常の喜怒哀楽(ときとして怒怒哀怒になったり、喜怒怒怒になったりするやつです)にも動じすぎずにいられます。何より、いくらいい時期と言われても「いつまでこんなに頑張ればいいのだろう」と感じてしまうとつらいもの。飽きたりすることもあるかもしれません。「5月中旬まで」と見通しを立てることで、「まあそこまでは一発やるか」と思えてきたりするのが、星が区切る時間をおさえておくことの価値のひとつであろうと思います。
ほの暗い心の底と上手に付き合う。
2023年上半期は、決して明るいばかりの時期ではありません。おひつじ座の人々は勢いよく世界に飛び出していくエネルギッシュな直観の人々なのですが、2023年春から2026年あたりまでは「飛び出しきれない」自分をどこかに感じることになります。そのスタートとなるこの春、どこか過去ばかりを見つめていたり、やる気が出にくかったりすることがあるかもしれません。
これは「制限と試練の星」と呼ばれる土星が、あなたに「心を鍛え上げるようなテーマ」を投げかけてくることによります。すぐにわかる影響としては「『なんとなく』が許されない」というのが最たるものでしょう。たとえば「これ、やりたい!」と思うことにいちいち理由を求められたり、「いや、衝動じゃなくてちゃんと考えなくてはいけないのではないか」と思ったりします。スピードを重視するために、適当な判断でやったことが大失敗、なんてこともあるかもしれません。こうした出来事は、あなたらしさと相反するムードを投げかけてきますから、フラストレーションが溜まるでしょう。
SNSや人付き合いがおっくうに感じられ、みずから孤独な時間を選びたくなる人もいるかもしれません。秘密を抱えている人は、抱え続けることのつらさが意識のうえにのぼってきます。前述したように、表向きでは明るいムードでアクティブに駆け抜けるような時期でもあります。真っ暗じゃない、あくまで少し暗いだけ。それでも、ギャップを感じるというのは居心地の良いものではありません。
こうした“ほの暗さ”は、できれば抱えたくないという人が大半でしょう。避けて通りたい、ずっと触れずにいられるならそのほうがいい。ただ、あなたもご存じの通り、明るいことだけが良いことではありませんね。そして人生というものが決して明るい部分だけではない以上、ほの暗い部分から目を背けずに生きるという誠実さは、「幸運と拡大の星」と呼ばれる木星が巡るあなたが放つ光をいくばくか優しくするのだろうと思います。世の中をあたため、照らし、勇気づける光が、ふわりと優しくなるのです。もちろん、あなたは他人のために生きているわけではありません。あなたの人生はあなたのもの。それでも、今は力強い光がまぶしすぎて目も心も閉ざしてしまう人が、あなたになら心を開いてくれるようなことが、この春にはあるのだろうと思います。「頑張れ」という言葉でますます疲れてしまう人も、「元気出して」という言葉でげんなりしてしまう人も、あなたの前でなら微笑むことができたりするのかもしれません。
幸い、“ほの暗さ”のエネルギーはさほど強いものではありません。ときどき胸のなかに現れるネガティブな感情を、黒い想像を、緊張感を失ったやる気を、どうぞ嫌わずにいてあげてください。現実としてともに生きると決めてみると、この上半期に巡る幸運もまた深みを増していくように思います。
* * *
電子書籍『2023年上半期 12星座別あなたの運勢』では、ここまでにご紹介した全体運に加えて「仕事運」「恋愛運」も掲載、月ごとの具体的なアドバイスもお読みいただけます。
また、電子書籍購入者のみの特典として、2023年上半期の重要日をお知らせいたします。
※完全版(12星座分)のみの特典となります。星座別の分冊版からはご覧いただけません。恐れ入りますが、ご了承ください。