1. Home
  2. 暮らし術
  3. 2023年上半期の星占い
  4. 2023年上半期 しし座の運勢

2023年上半期の星占い

2022.11.28 公開 ポスト

2023年上半期 しし座の運勢真木あかり

人気占い師、真木あかりさんの新刊『2023年上半期 12星座別あなたの運勢』(12月9日発売)より、総合運をご紹介します。
恋愛運と仕事運、月ごとの運勢は電子書籍版でご覧ください。

総合運

理想を理想のままにしない力。

2023年上半期のしし座の運勢を拝見していると、「今、ここ」だけを見ているのではないのだなあと強く感じます。5月半ば以降は「今、ここ」にシフトするのですが、それまでは岬から海原のずっと向こうを眺めるような、山頂から青く遠い山並みまでを見つめるような広がりがあるのです。加えて3月いっぱいまでは、時間も超えます。未来を見据えて今を生きるような、広やかな視点があるのですね。

この時期、あなたの周りでともに過ごす人たちは、「並んで同じ風景を見たい」と思うでしょうか。それとも「理想なんて、いくら見ていたって何にもならないよ。転んだら困るから足元を見なよ」と言うでしょうか。後者の人はビジネス本を筆頭に「つまらない凡人」と揶揄されがちなタイプですけれども、どちらもアリなんだと思います。どちらの人も、この時期にあなたが持つ「理想」と呼び合うようにしてあなたのもとを訪れ、それぞれに「理想を持つことの価値」というものを、呼吸をするように自然に、取り込んでいくのだろうと思います。それはまた別のところで健やかな理想を生み、あなたを含む社会のなかで循環していきます。

 

理想を追い求めるというのは、ときに「現実的な視点を持てない困った人」「頭のなかだけで考えるタイプ」的な印象を与える言葉です。「全員が24時間働けば売上が倍増!」的な、浅薄な理想を押し付けられて頭を抱えた経験というのは、多かれ少なかれ誰でも経験したことがあるでしょう。ただ、しし座が2023年上半期に追い求める理想というのは、ごく個人的な深い考察をベースに、個としての人間が集まる社会で誰もが幸せに生きることを目指す、ごく現実的な理想です。先ほどの「全員が24時間働けば売上が倍増!」的なメチャクチャな理想論を押し付けてくる人がいたと仮定すると、2023年上半期のしし座はまず考えるでしょう──働くって、何だろう。そもそも、人は何のために生きるんだろう──といった具合に。そして同時に、人それぞれの人生の背景に思いを馳せ、誰もがそれぞれに自分らしく生きていくために、どうしたらいいのかを考えるのです。前半は哲学的ですが、後半は現実です。「仕組みが良くないなら変えていこう」「IT化で、リモートでも働けるようにしよう」といった具合です。

 

誰ひとり置いてきぼりにしない、それがこの時期のしし座が目指すところです。虐げられたままにしない、不平等なままで捨て置いたりしない。この崇高なる姿勢は、理想論だけでなく優しい理解もまた持っています。「別に置いてきぼりでいいよ」という人もいれば、「今はちょっと、目の前のことでイッパイイッパイ」という人もいます。理想を高く持つ人はしばしば、こうした人には不寛容だったりするものですが、この時期のしし座は「人は何のために生きるのか」という、正解のない問いを心のどこかに置いています。だからこそ、「今は頑張れない」という人にも寛容になれるのだろうと思います。愛に満ちた理想を抱いて、理想を理想のままにしないよう行動を起こす。それが、2023年上半期のしし座が生きる時間です。

対人関係の「試練」のあとに

3月上旬、星占いの視点から見て大きな転換点があります。「制限と試練の星」と呼ばれる土星が移動し、しし座の対人関係における試練の時期が静かに終わっていくのです。2020年末あたりから、私生活においても仕事においても、人と協力し合ったり責任を負ったりすることについて少々ハードに感じることが多かったのではないかと思います。特に意図したわけではないとしても、人とのかかわりを少し減らしてみたこともあったでしょうか。「こういう人とつながりたい」という思いはあってもなかなか出会えず、「何でこんなにたくさん人がいるのに、自分の心にしっくり来る人がいないんだろう。おかしいな」と、思ったこともあったかもしれません。しし座の人は他人にさほど大きく期待はしないので、すごくつらい! ということはなかっただろうと思うのですが、人とかかわればかかわるほど「なんか違うんだよな」と感じ、小さなストレスを溜めていたのかもしれません。パートナーシップにおいてはそうした煩わしさが顕著になります。ぶつかり合うこともあったでしょうか。それでもあなたはちゃんと自分の責任を果たそうと、そのときどきで頑張っていらっしゃいましたね。健やかな人間関係に必要な、新たな心の筋肉を手にした人は、とても多いはずです。それは、これからさまざまなところで実感することになるでしょう。

 

その土星は3月7日に対人関係を管轄する場所から移動します。この「星が移動する」というのは、滞在していた場所のテーマを鍛え終わり、次のテーマにおいて「試練と制限」がスタートするということになります。2026年まで続く次のテーマでは、「深くかかわりたいと思っていることに、なぜか浅いレベルでしか踏み込めない」ということが少し増えるかもしれません。具体例は恋愛運、仕事運のところで詳述しますが、ここでは次のイベント、冥王星の移動に触れてみます。2020年末からしし座が滞在していた、対人関係を管轄する場所。しし座の移動ののちブランクとなっていたこの場所に、3月23日以降、冥王星が入ります。しし座がここまで、2年と少しの間鍛えてきた対人関係の筋肉が、また違った形で鍛えられ始めるのですね。

 

冥王星は「死と再生の星」「破壊と再生の星」などと呼ばれる星です。この文字面を見てしまうともうバッドエンドしか想像できないのではないかと思うのですが、私はよく「変容の星」とご説明しています。これまでの価値観が根底からひっくり返され、新しい価値観を獲得する。このひっくり返される様子がなかなか激しいので「死」とか「破壊」などと呼ばれるのですが、これは何もかもなくしてぺんぺん草も生えないような「終わり」ではありません。そのあとに必ず「再生」が待ち受けているのが冥王星なのです。価値観が根底から覆されると、人は態度や言葉遣いが大きく変わります。私はこの部分に注目して「変容の星」と申し上げています。

 

その冥王星が、対人関係を管轄する場所に巡るとどうなるか。おそらくですが、対人関係によって人生が一変する、といった出来事が多く起こるのではないかと思います。ときに「変わらされる」というほどの強さを伴うものになるかもしれません。

対人関係において、意思の力でどうにかできることは、すでに土星によってなんとかできたわけです。でも、どうにもならない力でそれをさらに磨き上げることを、変容を迫ってくるのが冥王星で──ただ、その動きというのはとてもゆっくりです。というのも、冥王星が次に移動するのは2043年のこと。20年間、しし座の対人関係に「変容」を促します。感覚としては、変容そのものをダイレクトに迫られるというより「時代の波に合わせていく」という感覚が近いでしょう。たとえば新幹線はもともと喫煙OKでしたが、時代の流れに合わせて禁煙車が徐々に増え、最終的には全席禁煙になりました。今となっては「全席喫煙できた時代があったなんて、びっくり」と思われる方のほうが多いでしょう。しし座にとっての冥王星もそんなふうにして、20年後に振り返ったとき「あの頃は、こうだったね」と思い出すようになるのではないでしょうか。そのとき、あなたの隣にはかけがえのない「パートナー」がいるのだろうと思います。恋なのか、仕事なのか、それとも今は想像もつかない「人間対人間」の関係なのか。冥王星は2024年11月までは、まだちょっとふらふらとしています。今年のうちは「予感」程度かもしれませんが、20年後をどうぞお楽しみに。

「キャリアの躍進期」のスタートは、途方もない力強さで。

5月中旬以降、しし座の人は仕事を中心に、社会のなかでの活動に強い関心を向け始めます。単純に「仕事運がいい」時期であると見てしまっても良いと思うのですが、一部のしし座の人にとっては「並々ならぬ精神力を発揮する」「常人には出せない爆発的なエネルギーを放出する」ときになるでしょう。

この時期のしし座には「情熱と闘いの星」と呼ばれる火星が巡り、対になる位置に「変容の星」と呼ばれる冥王星が巡ります。このふたつの星は共通するエネルギーを持っており、双方が焚き付け合うようにして情熱を燃やします。ときにぼうぼうに燃えるだけ、せいぜい火傷する程度(ひどい言い方ですみません)で終わるこの星回りですが、この5月中旬から6月上旬にかけては、仕事運が大きく拡大することで、ぶつかり合う強いエネルギーを建設的な方向に使うことができます。ともすれば「ずっと葛藤しているだけ」、「その割に問題がどんどん拡大していく一方」などと思えるかもしれませんが、仕事における壁を本気で突破しようと動き出したならば、想像を超える力を出せる時期と思っていいでしょう。

ポイントは、いわゆる“ジョーシキ”や権威、役職の力にとらわれない、力強い楽観です。何にもおもねることなく、いかなる肩書に頼ることもなく──そういった姿勢は、しし座なら「いつものこと」ですよね。ですからきっと、この機会を躍進に勢いをつけるために使っていかれると思います。仕事運に前向きな動きが起こるのは、2024年の5月下旬までと1年くらい。スタートとしては、なかなか幸先が良いと言えるのではないでしょうか。

*   *   *

電子書籍『2023年上半期 12星座別あなたの運勢』では、ここまでにご紹介した全体運に加えて「仕事運」「恋愛運」も掲載、月ごとの具体的なアドバイスもお読みいただけます。

また、電子書籍購入者のみの特典として、2023年上半期の重要日をお知らせいたします。

※完全版(12星座分)のみの特典となります。星座別の分冊版からはご覧いただけません。恐れ入りますが、ご了承ください。

2023年上半期の運勢 目次(12星座分)へ

関連書籍

真木あかり『2023年上半期 12星座別あなたの運勢』

ウェブや女性誌で大注目の占い師、真木あかり先生による、2023年上半期(1月〜6月)の星占いです。ウェブマガジン「幻冬舎plus」で公開されている全体運に加えて、本作品では「仕事運」「恋愛運」などカテゴリー別の占いもお楽しみいただけます。全体の流れに加えて月ごとの運気の動きも詳しく解説いたします。 購入者特典として、2023年上半期の流れがわかる「注目日カレンダー」もお楽しみいただけます。(完全版のみの特典です) ◆恋愛運・仕事運では月ごとの運勢の動きも徹底解説 ◆12星座別「今がつらいあなたへ」メッセージを収録(「おわりに」より) スマホやPCに入れていつでも持ち歩ける、心のお守り本です。

{ この記事をシェアする }

この記事を読んだ人へのおすすめ

幻冬舎plusでできること

  • 日々更新する多彩な連載が読める!

    日々更新する
    多彩な連載が読める!

  • 専用アプリなしで電子書籍が読める!

    専用アプリなしで
    電子書籍が読める!

  • おトクなポイントが貯まる・使える!

    おトクなポイントが
    貯まる・使える!

  • 会員限定イベントに参加できる!

    会員限定イベントに
    参加できる!

  • プレゼント抽選に応募できる!

    プレゼント抽選に
    応募できる!

無料!
会員登録はこちらから
無料会員特典について詳しくはこちら
PAGETOP