生き方
今から25年ほど前、一人の男と出会った。
私の主催する劇団「ふくふくや」の副座長、清水伸という俳優である。
当時伸は仲間たちと舞台をやっており、私はそこに演出助手として呼ばれた。
最初の印象はあまり良くなかった。
彼の口癖が「それをやることは、まんざらでもないですけど」だったから。
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山野海の渡世日記
4歳(1969年)から子役としてデビュー後、バイプレーヤーとして生き延びてきた山野海。70年代からの熱き舞台カルチャーを幼心にも全身で受けてきた軌跡と、現在とを綴る。