げっかあすいもくきん、と気付くとつぶやいている。
もちろん、月曜火曜水曜木曜金曜、のことである。
曜日感覚を必要としない人生を長年続けてきてしまっているので、気付くと、今が何曜日なのか分からなくなる。それで大きく困ることは今のところないので、分からなくてもいいのかもしれないのだけれど。
しかし曜日がまったく分からなくなったときに人は社会性も失う気もする。気を抜くとひとりきりで延々過ごしてしまうタイプだから、社会性を失うときは、本当にひとりぼっちになってしまうんじゃないかと思う。
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愛の病
恋愛小説の名手は、「日常」からどんな「物語」を見出すのか。まるで、一遍の小説を読んでいるかのような読後感を味わえる名エッセイです。