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『わたしは、なぜタダで70日間世界一周できたのか?』文庫化記念

2014.09.16 公開 ポスト

『わたしは、なぜタダで70日間世界一周できたのか?』文庫化記念 最終回

やりたいことを応援してもらう方法⑤
〈余裕ぶるより必死になる〉


 まだ女子大生だったはあちゅうさんが、単なる個人的な卒業旅行に、25社も協賛させてしまった秘策とは? 『わたしは、なぜタダで70日間世界一周できたのか?』の体験から導き出された法則を紹介。仕事のヒントも満載!!



不安を原動力にする
 協賛金を集め、海外でも多数のミッションを実行し、最終的に、旅行費はタダどころか数十万の黒字が出た。旅先で起きたたくさんの事件も今回の本の中につめこんだけれど、成功のウワサを聞きつけて何十人もの人に「話を聞かせてください」とも言われた。

「楽しそう!」「私もやってみたい!」と思ってもらえたこと、それはひとつの成功といえるかもしれないけれど、私自身は企画を立てて営業を始めた08年5月から、帰国後のイベントを終える09年3月まで、24時間フル稼働で働いていたような気分だった。

 人を巻き込むということは、たくさんのリスクを抱えることでもあったのだ。

 アクセス目標に達しなかったらどうする?
 イベントに人が集まらなかったらどうする?
 何かあったとき、スポンサーに迷惑をかけたらどうする?
 逆にスポンサーの都合でイベントが急に中止になったとき、個人としての信用をなくしたらどうする?

 いつも何かしらの悩みがあった。
 プレッシャーのあまり、生理は止まるわ胃は痛くなるわ……。
 それでも病院に行く時間さえもったいないと思うこともあった。
 肌荒れしない体質だったのに、イベント前にはニキビもたくさんできてしまった。

                  

 しんどい思いをたくさんして、旅行前も旅行中も旅行後も睡眠不足が続いた私。企画の集大成の本を出す段になって、改めて「よくやったなあ」と思いましたし、悩み苦しみ続けたおかげでその倍の喜びが。これまでやったことがないことを実現しようと思ったら、不安が伴うのは当然のこと。今振り返れば、そのプレッシャーが、いい意味で原動力になっていた気がします。

 

 

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