新たなる挑戦？丸山裕子（イラストレーター）

8ヶ月ぶりにレッスンに行きました。同じく1年ぶりという友人とともに初級クラスに参加しました。

その数日前、友人と行ったランチでの話題は、もっぱら老親や周りにいる人生の大先輩方の現状についてでした。介護とか支援とかホームとか病院とか健康とか、そんな話です。そして……

明日は我が身やな
↓
いかに心身ともに元気なまま老いるかやな
↓
やっぱ身体は鍛えとかなあかん
↓
頼れるのは筋肉や
↓
今度のレッスン行くで！

という流れです。
単純か。

以前にも書きましたが、コロナ禍以降ほとんどレッスンに行けていないせいで、かつて出来ていたことはすっかり出来なくなっています。コロナ前は「あなたの本業、何？」ってくらい熱心にレッスンに通い、先生にも「バレリーナらしい身体になってきましたね」なーんて言ってもらっていたのに、この4年で全部パァです。15年かけて得た微かな微かな進歩だったのに。

これからまた15年かけられるのか？
かけたとして戻るのか？

日々加速を実感するローカとか、確実に減りゆく人生の時間を思うと、進歩はおろか元に戻ることさえ不可能に思えて、ようやく戻ってきたモチベーションも風とともに去りゆく、そんな日々でした。

やるからにはガツガツやりたい気質です。健康のために楽しくゆるりと続ける、というのでは満足できない困った性質で。

が、しかし、いよいよ筋肉も落ちるだけ落ち、この世に占める私の体積は（自分）史上最大となり、体重は人生2度目の大台超え、体脂肪もたっぷり蓄えました。おかげで、この2～3年冬の寒さを感じません。まあ、暖冬のせいもあるでしょうけど。

失うものは全て失ったな、バレエ的に。
うん。バレエ的に。（そもそも持っているものがあったのかは置いといて）

そう思うと、あら不思議、行方不明だったモチベーションがどこからかまた戻ってきたのです。
あれ？　前にも同じようなセリフ、どこかで聞いたような？
おかえりモチベーション、パート2です。

半端に失くしていたときは落ち込むばかりだったのに、なーんも無くなったな、真っ白になった、と思ったら、新たなやる気が湧いてきました。これがいわゆる開き直りってやつでしょうか？

よし、また一から始めてみよう。
やってみたらどうなるかな？
この歳からでどこまで行けるかな？

目標は以前と変わらず「一瞬でもいい、バレエらしく動けるようになること」です。

さて、すっかりやる気を失くしていた割には、毎日の最低限のストレッチと筋トレは欠かさずにいました。（こういうところは意外とまめです）いつかの復帰に備えてという気持ちもうっすらあったかもしれません。

今通っているスタジオが開設された年に入会し、ゼロからバレエを始めました。
スタジオは開設15年余り。当時アラフォーだったとすれば……（以下略

今、一から始めてどこまで行けるでしょう？
カレイなる大人バレエ、第2章。
新たなる挑戦のはじまりはじまり～。

たぶんね。
知らんけど。
手始めに、しばらくビジターでお支払いしていたレッスン料をお月謝で支払い、自分にプレッシャーはかけました。