世の中の #トホホ を拾い集めては披露してくれる、歌人芸人の岡本雄矢さん。今回は、芸人魂が炸裂!?
『全員がサラダバーに行ってる時に全部のカバン見てる役割』『センチメンタルに効くクスリ トホホは短歌で成仏させるの』絶賛発売中!
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持ち時間オーバーしてはほざいてる「漫才が大好きなんだ」とか
お笑いライブに出演して漫才をする際には、持ち時間というものがあります。
ライブによって、三分だったり五分だったり十五分だったりと違いはありますが、持ち時間というものは必ずあります。
ライブの構成上の問題や、後の出番の芸人さんの準備などもあるので、持ち時間は守らなければいけないと昔から教えられてきましたし、常に意識をしています。
先日、お笑いライブで一緒になった芸人が持ち時間五分のところを十分くらいやって舞台を降りてきました。
本人たちも長すぎたという意識はあったようで、降りてくるなり「長くなっちゃった」と言っています。
そしてその後に「でもウケてたし、俺漫才好きだからさ」と清々しく話しています。
僕は思います。
ウケてたら時間をオーバーしてしまう気持ちはわかりますが、それでも5分オーバーは大きすぎる気がします。
漫才が好きな気持ちもわかりますが、その愛が少しだけ強すぎるような気もします。
そう伝えたい気持ちはありましたが、僕らの漫才の出番は近付いています。
そんなことをしてる暇はありません。
その後、僕らは五分の持ち時間で漫才をしました。
やり切ったと思って舞台を降りると三分半しか経っていませんでした。
持ち時間はオーバーするのもダメですが、ショートするのも同じくらいダメなことです。
僕、漫才、嫌いじゃないはずなんですけどね。
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新刊『センチメンタルに効くクスリ トホホは短歌で成仏させるの』に続き、
『全員がサラダバーに行ってる時に全部のカバン見てる役割』が文庫に!
読めば読むほど、なぜか幸せな気持ちにしてくれる短歌&エッセイをお楽しみください。
僕の不幸を短歌にしてみました(エッセイつき)
著者は、主に”不幸短歌”を詠む「日本にただ1人(たぶん)の歌人芸人」。
よく失敗する、言いたいことが言えない、反論したくても返せない、なぜ自分だけこんな目に合うのかといつも思う、自分には劇的なことが起こってくれないと嘆いて生きている……。
そんな著者から見える”世界”を、フリースタイルな短歌(&ときどきエッセイ)にしてお届け。
もしあなたが自分のことを「不幸だ」と思っているなら、「もっと不幸な男」がここにいると思ってください。
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