世の中の #トホホ を拾い集めては披露してくれる、歌人芸人の岡本雄矢さん。相方がかっこよく見える瞬間があるようです…
『全員がサラダバーに行ってる時に全部のカバン見てる役割』『センチメンタルに効くクスリ トホホは短歌で成仏させるの』絶賛発売中!
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出囃子の袖5秒前こんなにもカッコよかったかこいつの背中
よしもとで芸人活動をしています。
主な活動は漫才で、漫才を続けている理由はいくつもあるのですが、その中のひとつに、舞台袖にいる漫才師がとてもカッコいいというのがあります。
舞台袖というのは、これから舞台に出る人が待機する舞台の横にある場所のことなのですが、そこにいる漫才師のカッコよさといったらありません。
今から笑わしにいくとは思えない真剣な顔。
これから体ひとつで戦いに行く佇まい。
その姿が本当にカッコよく、僕もそこにい続けたいと思うのです。これは漫才を続けている理由のひとつです。
舞台袖にいる漫才師は一人残らずカッコいいので、僕の相方も例外ではありません。
普段は遅刻されて腹が立つし、ネタ合わせで険悪な空気になることもあるし、相方に対してカッコいいなんて思うことは一切ありませんが、舞台袖にいる相方はカッコいいです。
先日も、とある漫才の仕事で、出番直前の相方の背中を見てカッコいいなと思っていました。
出囃子が鳴って照明が付き、相方が舞台に駆け出します。
僕はその後に続きます。
相方の立ち位置は、お客さんから見てセンターマイクの左側なのですが、相方はセンターマイクの右側に立っています。
僕の立ち位置に立っています。
何年も漫才やってるのに立ち位置間違えるかね。
その瞬間、舞台袖で相方のことをカッコいいと思った気持ちは消えてなくなっていました。
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新刊『センチメンタルに効くクスリ トホホは短歌で成仏させるの』に続き、
『全員がサラダバーに行ってる時に全部のカバン見てる役割』が文庫に!
読めば読むほど、なぜか幸せな気持ちにしてくれる短歌&エッセイをお楽しみください。
僕の不幸を短歌にしてみました(エッセイつき)
著者は、主に”不幸短歌”を詠む「日本にただ1人(たぶん)の歌人芸人」。
よく失敗する、言いたいことが言えない、反論したくても返せない、なぜ自分だけこんな目に合うのかといつも思う、自分には劇的なことが起こってくれないと嘆いて生きている……。
そんな著者から見える”世界”を、フリースタイルな短歌(&ときどきエッセイ)にしてお届け。
もしあなたが自分のことを「不幸だ」と思っているなら、「もっと不幸な男」がここにいると思ってください。
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