世の中の #トホホ を拾い集めては披露してくれる、歌人芸人の岡本雄矢さん。岡本さんの机の上も、もっといろんなものが置かれますように…と願いたくなる今日の一首。『全員がサラダバーに行ってる時に全部のカバン見てる役割』『センチメンタルに効くクスリ トホホは短歌で成仏させるの』絶賛発売中!
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「赤ちゃんがほしくなったら読む本」を押しつけられてるグイグイグイと
この前友だちが、彼女からの結婚アピールがすごいんだという話をしていました。
彼女は、子どもが欲しい願望も強くて「赤ちゃんが欲しくなったら読む本」という本を、これを読めと言わんばかりに、机の上に置くのだと。
彼女のことは好きだけど、結婚や子どもに関しては、まだ現実味がないんだと彼は話します。
いつかとは思っているけれど、今は彼的に、そのタイミングではないようです。
彼の気持ちを想像してみますが、現在彼女もいなく、結婚や子どもの予定などまったくない僕には、なかなか想像しにくいものがありました。
そんな話を聞いた日、家に帰って机の上を見ます。
もちろん「赤ちゃんが欲しくなったら読む本」はありません。
その代わりといってはなんですが、結構前に届いて、そのまま放置してある市民税の支払い用紙が置いてあります。
そろそろ期日が迫っているかなと思い確認すると、期日がまさにその日でした。
払うタイミングは、今ではないなどと言っている状況ではありません。
現実味バリバリの現実が、そこにはありました。
僕はその足でコンビニに向かいました。
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新刊『センチメンタルに効くクスリ トホホは短歌で成仏させるの』に続き、
『全員がサラダバーに行ってる時に全部のカバン見てる役割』が文庫に!
読めば読むほど、なぜか幸せな気持ちにしてくれる短歌&エッセイをお楽しみください。
僕の不幸を短歌にしてみました(エッセイつき)
著者は、主に”不幸短歌”を詠む「日本にただ1人(たぶん)の歌人芸人」。
よく失敗する、言いたいことが言えない、反論したくても返せない、なぜ自分だけこんな目に合うのかといつも思う、自分には劇的なことが起こってくれないと嘆いて生きている……。
そんな著者から見える”世界”を、フリースタイルな短歌(&ときどきエッセイ)にしてお届け。
もしあなたが自分のことを「不幸だ」と思っているなら、「もっと不幸な男」がここにいると思ってください。
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