【東洋二十四節気 星占い3月5日～】「啓蟄」の時期の運勢小池雅章（青山五行）（占術家　「青山五行」創始者）

四季折々の暮らしに欠かせない歳時記。昔から伝わる、季節の行事にあわせた暮らし方には日々の健康や開運・幸せになる知恵がたくさんつまっています。

そしてこれはあまり知られていないことですが、歳時記のもととなる二十四節気と、星占いをつかさどるホロスコープの運行には密接な関係があるのです。

本連載では、3月5日から始まる「啓蟄」の時期の過ごし方について、12星座を前半・後半にわけた「東洋二十四節気星占い」でアドバイスします。

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初候 3月  5日～  9日  蟄虫啓戸（すごもりむし とをひらく）

次候 3月10日～14日  桃始笑（もも はじめてさく）

末候 3月15日～19日  菜虫化蝶（なむし ちょうとなる）

3月5日、太陽が魚座15度に進み、これを東洋二十四節気では「啓蟄」と称します。東洋暦ではここからが3月となり、月の干支は「己卯(きのとう)」となります。

この頃になると地も暖まり、春の気に誘われて、巣篭もりしていた土の中の虫たちも動きはじめます。ご存じのように「啓」は啓蒙の啓で、ひらくという事、「蟄」は土の中にいる虫と言う事で、「啓蟄」は、その地中の虫が地上に顔を出すと言う意味であります。

もちろん、陽気に誘われ動き出すのは虫だけではなく、動物全般にわたり、人間もその例に漏れる事はありません。何となくそわそわしだすのも、春の気の仕業で、世の中にも艶めいた雰囲気が漂う事になります。「卯」という干支には艶っぽさと言った意味が含まれますので、まさに万物が色気づく、すなわち活気が漲るといった時の始まりです。

西洋占星術で言うと、この啓蟄期間は魚座の後半で、牡羊座から始まる12星座の最終点という事になります。実によくしたもので、最終点が春めき立つ時、「滅び」から「再生」に繋がるといった構成になっているのです。次の節気は3月20日の「春分」、つまり牡羊座で12星座の起点ですから、まさにここがホロスコープの最終域となり、駅伝の襷(たすき)を次のランナーに渡すといったポイントなのです。

『啓蟄や われらは何を かく急ぐ』……中村汀女

この句の解説は、あくせくしていると新年からあっという間に3月になるという事を表わしていると言ったものや、春めいてくると何となく忙しさを感じる と言ったものが多いのですが、早春賦の歌詞「聞けばせかるる胸の思いを、如何にせよとのこの頃か」の心境のように、陽の気が増そうとしているこの啓蟄、心の中に溢れてくる誰かを想う気持ち、そしてそのやり場のなさに逡巡するような様子とも、感じられるのではないでしょうか。

もの皆輝き出す頃とは、それを感じる情熱がなければ、どんな風景でもただの事象に過ぎません。

自分の中にある熱い感情や人を思う気持ちも、輝き出さなければただの光のまぶしさだけであります。

この「啓蟄」は、生き物の最重要課題である種の保存を各生命体が感じ始める時であります。先の句にもあるように、春の陽気に誘われて心も動き出しそうな「啓蟄」は、心と身体は別々に存在するわけではなく、身体が心に、心が身体に影響を与え合って、われら人間という存在が形作られていることを気づかせてくれる時とも言えそうです。

さて、そのような情熱がほとばしり始める啓蟄のあなたの運気は如何でしょう。

二十四節気星占いでみる、3月5日～3月19日の運勢

牡羊座前半生まれ＝春分生まれ

色々なものに興味が湧く期間となります。学びのチャンスでもあり、あなたの向学心が刺激される時でもあります。加えて愛情の復調と言った暗示も高まりますので、人を恋する気持ちが強まります。過去の愛情の再燃や再会などの可能性もありそうです。心が豊かになっている時なので、全ての事に積極的に向かい合うのが運気上昇の鍵となるようです。そしてネット検索などで知識を得る事も良いですが、たまには本をじっくりと読むのも良いでしょう。

牡羊座後半生まれ＝清明生まれ

住まいに関した事や家族に関した課題が持ち上がるかもしれません。直ぐに対応して修繕や関係改善を急ぐ必要があります。ほっておくと更に問題はこじれて行きそうです。14日の満月あたりでは、やるべき事を放置しておくと更に面倒な事になりそうですから、あらゆる事に即応してゆく必要があります。特に仕事に関しては、早めの完成を心がける必要があります。15日を過ぎると、相手の都合に翻弄される可能性が強くなってしまいそうです。

牡牛座前半生まれ＝穀雨生まれ

金運の高揚は未だ継続中であります。これは密やかに楽しむものであり、周囲に喧伝してはマイナスとなってしまいます。うれしい事は金運に限らず、あまり人には話さないほうが良さそうです。黙っていると何かと評価も上がり、それがまた金運に連動してまいりますので、なるべく余計な事はしゃべらないほうがメリットはあるようです。恋愛などにしても、目立たないように進めてゆくのがこの期間の過ごし方です。周囲から羨ましいと思われる事は隠しておきましょう。

牡牛座後半生まれ＝立夏生まれ

対人関係が活性化しますので、積極的に人と交わって行く時です。プライベートな関係もパブリックな関係も同様です、特にこの期間は、公的関連や仕事関連の人との縁が深まりますから、人間関係の構築ということを一番の主題においてよろしいと思います。特に14日の満月あたりでは、新たな出会いなども期待できます。人間関係の新旧交代と言った刷新の時なのかもしれません。恋愛中の方は次の段階へと進む良きポイントにもなりそうです。

双子座前半生まれ＝小満生まれ

基本的な運気は好運と言った状態は継続中であります。今、多くの選択肢があなたの前に並べられている状態ですが、そろそろどれかに的を絞って、具体的な行動に移しておいたほうが良さそうです。このまま放っておくと、多くの可能性を棒に振ってしまう事にもなりかねません。好運はいつまでも継続しているわけではなく、そろそろ他の人のところに移って行きそうです。今ならばまだ充分に間に合います。やる気と自信さえあれば、後は自然と成果はついてくるはずです。

双子座後半生まれ＝芒種生まれ

お金遣いが荒くなりそうな期間です。衝動買いの傾向がありますが、買ってしまったとしても周囲には内密にしておいたほうがよろしいでしょう。自分だけで楽しむ為の買い物は、それはそれで良いのですが、自慢したりする事はNGとなります。14日の満月は、あなたにとっては、これまでの考え方が変わってゆくといった暗示を持ちます。何かをどうしても欲しいのならば、このあたりまで待って、それでも価値観が変わらなければ有益なものなのでしょう。

蟹座前半生まれ＝夏至生まれ

あなたの評価が高くなる期間のようです。経験により培われた知識などに関心が集まるようです。あなたはそれを周囲に分かりやすく説くと言ったシーンが暗示されています。そしてこの事が多くの人からの高評価を受けて、更にあなたの人気が高まります。ですからここでは、プライベートよりも周囲の人たちと同調して行く事が幸運の鍵となります。あなたの理想でもある、分かり合える人たちとの連帯と言った事が現実となるような時期なのです。

蟹座後半生まれ＝小暑生まれ

感情が豊かになる期間、そして行動する事で新たな道が開けてゆくといった暗示となります。この時期、あなたには大きなエネルギーが流れ込んできます。そして、それを受けて行動に変える力も持っている時ですから、じっとしているのは不可能なくらいに活動的になりそうです。ここでは私的な事よりも、社会的な行動を周囲と協力してやってゆくというほうが良いでしょう。仕事面でも同様に、社会に通じた活動をする事が適しています。

獅子座前半生まれ＝大暑生まれ

一筋縄で行かない相手を、周囲との協同によって何とか説得してゆけるような期間となります。これは、もちろん仕事にも個人的な分野にも共通です。ここで肝心なのは、人との協調です。これなしではあなたの力も活かせないようです。相手の説得よりも周りの方々の説得のほうが大事なのであります。この期間のあなたの論理は明快で、多くの賛同を得られる事は間違いないでしょう。そしてその結果をもって相手と対応してゆく事で成果を上げられるはずです。

獅子座後半生まれ＝立秋生まれ

あなたの評価が高くなり周囲からの引き立てなどもあるようです。地位の委譲や、私生活では相続などの話が持ち上がる可能性があります。ただしここではご自身から出て行くのではなく、周囲からの声に応えてという形が良いでしょう。14日の満月は、そのような分野での話が発生する可能性が大きいので、心の準備をしておくと良いかもしれません。内面での力も充実している時ですから、じっくりと待つ事が重要であります。金運に結びつく話も生まれてきそうです。

乙女座前半生まれ＝処暑生まれ

仕事において認められたり、現在の仕事の進展が始まったりと社会的には好調な期間となります。ここでは周囲からの助けや情報がとても有効ですから、協力者や周辺の方々を大切にして行く事が幸運の鍵となります。特に専門的な知識を多分に得られる時でもあり、これらを確実に自分のものとして身に付けてゆく事が大切です。少しばかりハードワークと感じても、情報をしっかりと収集・分析してゆく覚悟が必要となります。ここで得たスキルや知識は、この先もとても有効となるのです。

乙女座後半生まれ＝白露生まれ

対人関係が全ての運の基本となるような期間です。目の前の人には細心の気遣いをする事が必須となります。また仕事関係の人々とも、今まで以上に上手くやる覚悟も必要です。どちらも連動していますので、上手に制御できれば素晴らしい関係を作り上げて行く事が出来ます。14日の満月はそのような流れのピークとなりますので、くれぐれも気配りを忘れないようにいたしましょう。この満月は月蝕を含み、新しい出会いなどには運命的なものがあるかもしれません。

 

天秤座前半生まれ＝秋分生まれ

対人関係、パートナーシップに好運があります。楽しい時が過ごせる事はもちろん、知的好奇心なども高くなりますので、そのような分野の探求にも良い時となります。運気は相変わらず高値安定の様相で、何をやっても大丈夫という時期でしょう。楽しいと感じる事には積極的に挑戦する事が更に幸運度を上昇させてくれそうです。ただそんな中でも15日あたりからは多少、対人運の流れが滞るかもしれません。ここでは相手の気持ちを察しながら優しく接してゆくのが、運気打開の鍵となります。

天秤座後半生まれ＝寒露生まれ

仕事に関して忙しかったり、また滞りがあったりとやや落ち着かない時となるようです。ここをしのいでゆけばどうにか復調しますので、気を抜かないで行きましょう。そんな切替えの時が14日の満月です。これまでとは違った方法を試してみるとか、少しばかり路線変更するなども有効かもしれません。この満月のもう一つの暗示は、あなたの心の中に新たなビジョンが生まれてくるといったものです。仕事でもプライベートでも、新しい夢や希望が形を作る時となりそうです。

蠍座前半生まれ＝霜降生まれ

仕事の流れの変化と言った暗示が強まる時です。何か悪い事が起こるというわけではないのでご心配は要りません。これまでやってきた事が時代の流れと共に変わってゆくというくらいの変化です。基本的には仕事運は良い時ですから、今後の為の見直し・点検の時期と捉えていただければ良いと思います。次の春分に入る頃には良き流れとなってゆくという暗示なので、ここで不備や遅れを感じたところは、しっかりと改善しておきましょう。

蠍座後半生まれ＝立冬生まれ

楽しい事が多い期間となります。興味を惹かれる事が色々あり、また恋愛などにもとても適した期間となっておりますので、積極的行動が運気を開く鍵になると思います。あなたのエネルギーも相当な量となっていますから、多様な事をきちんとこなしてゆくのも可能であります。そんな中、14日の満月は、多少の緊張や葛藤が生じるかもしれません。ここでの対処は慎重に行く事です。もし急がない事であれば先延ばしも良いかもしれません。焦って結論を出さない事が大切です。

射手座前半生まれ＝小雪生まれ

基本的に順調な流れなのですが、恋愛については多少の変化が生じそうな時のようです。特に16日あたりから、これまでの関係を更に強いものにする為に、あなたの考え方が変わってゆくといった暗示となっています。これは対人関係、パートナーシップに関しても同様で、接し方をもっと深いものにする為の関係改善策のようなものです。良き意味に捉えていただき、更なる関係の進展を目指しましょう。あまり性急にしない事も重要です。ゆっくり行きましょう。

射手座後半生まれ＝大雪生まれ

住まいに関した事で色々と動きがある期間のようです。家族間の課題にもしっかりと対処する必要があります。これらは真剣に取り組めばそれなりの成果を得られますから、きちんと対処して行きましょう。そして14日の満月は、あなたにとっては公私間の葛藤や緊張が生まれそうな時です。仕事かプライベートかの選択に迷ったら、ここは私的なものを優先しても良いとおもいます。つまり、ここでは、ご自身のスタンディング・ポジションをしっかりと固める事が重要なのであります。

山羊座前半生まれ＝冬至生まれ

まだまだ、仕事と金運の良きバランスは継続中であります。そんな中で、ここでは住まいや家族に関しての色々な課題が生じてきそうです。ただし別に悪い事ではないのでご安心下さい。例えば、家の設備の取替えや、家族に関しての一寸した役割変更などと言った事で、これまであまり手をかけずにやってきた事柄に関しての見直し・点検の時期のようなものです。数週間、時間をかけて無理なくゆっくりとやってゆくと、運気も開けて行くはずです。もちろんお仕事の合間程度でお願いします。

山羊座後半生まれ＝小寒生まれ

色々と考える事が多そうな時です。加えて近しい人たちとの付き合いも忙しくなりそうです。あなたが周囲の人たちの為に一肌脱ぐ時かもしれません。対人関係、パートナーシップでも同様の事が言えます。相手の我儘を少し理不尽だと思っても、聞いてあげるのも良いでしょう。この期間は人の為に尽くす事が運気を開く鍵となっているのです。14日の満月は、そのような事が同時に押し寄せてくるかもしれませんが、個々にきちんと対処して行く事が大切です。

水瓶座前半生まれ＝大寒生まれ

運気は順風の時となります。ここでは新たなスキルの習得や学習、または資格取得などに力を入れると良いでしょう。これまでやってきた事と少しばかり方向を変えてみるのも良さそうです。今までの技術の程度を再確認してみる良きタイミングで、時の流れの変化に取り残されていないかもチェックしてみる時です。また趣味や遊びの面で新たな事に挑むのにも適しています。仕事も大切ですが、モチベーションを上げる為にも、しっかりと楽しむ事を忘れないようにしましょう。

水瓶座後半生まれ＝立春生まれ

経済について深く考える時がやってまいりました。この期間は夢と現実、双方向からこれからの お金の事を考える必要があります。ここでは仕事運が好調ですから、まずは仕事の延長線上で考えて行きましょう。そして夢の側面からも考えて、落としどころを探る時期なのです。14日の満月は、今後の経済の構成をしっかり計画するジャストタイミングとなります。この満月は月蝕を含み、あなたにとっては運命の小さな分岐点のようなものですから、真剣に考えましょう。

魚座前半生まれ＝雨水生まれ

経済に関してこれまでとは異なった道が見つかるという暗示が強まる期間です。ここでは、収入の道を新たな方向に求めると言った気運が高まってまいります。今までとは違った方策を探ると、何かしら良きものが現れるといった運気となりそうです。「灯台もと暗し」と言った感じで、案外、近場の気がつかないところに大きなヒントがあるのかもしれません。また、ご自宅でも出来るような仕事にも縁があるようです。色々と周りを見回してみると良いでしょう。

魚座後半生まれ＝啓蟄生まれ

運気が最高に高揚する時となります。あなたの元来持っている、ミステリアスな能力やインスピレーションが冴える期間です。一寸した小さな事から大きなヒントを感じる事が出来るようです。特に14日の満月あたりでは、感覚を研ぎ澄ましていて下さい。これは月蝕を含む満月ですから、きっと何か啓示のような思い付きが浮かぶかもしれません。行動力もあって、恋愛運も高まっている時なので、心に浮かぶイメージに沿って行動してゆく事をお勧めいたします。

 

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※二十四節気占いについて

二十四節気の区切りは、生まれ年によって若干異なる場合があります。
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