【東洋二十四節気 星占い3月20日～】「春分」の時期の運勢小池雅章（青山五行）（占術家　「青山五行」創始者）

四季折々の暮らしに欠かせない歳時記。昔から伝わる、季節の行事にあわせた暮らし方には日々の健康や開運・幸せになる知恵がたくさんつまっています。

そしてこれはあまり知られていないことですが、歳時記のもととなる二十四節気と、星占いをつかさどるホロスコープの運行には密接な関係があるのです。

本連載では、3月20日から始まる「春分」の時期の過ごし方について、12星座を前半・後半にわけた「東洋二十四節気星占い」でアドバイスします。

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初候 3月20日～   24日   雀始巣(すずめ はじめてすくう)

次候 3月25日～   29日   桜始開(さくら はじめてひらく)

末候 3月30日～4月3日  雷乃発声(かみなりすなわち こえをはっす)

3月20日、太陽がホロスコープの起点となる牡羊座0度に入り、これを東洋二十四節気では「春分」と称します。まさに西洋占星術の元日と言ったところです。

春のお彼岸でもあり、昼夜の長さが同じになり、これから日照時間が夜よりも長くなってゆくといった時が始まるのです。

昨今の強風、この桜の時期はいつでも雨と風がつきものです。せっかく麗しく咲いた桜花が、途端に風雨で散らされてしまう。桜を観るこちら側のものにとっては、哀れなどと言う気持ちが生まれますが、植物には強風で花粉を飛ばさなければならないといった使命があるので、桜にしてみればまさに「妙なる風」なのでありましょう。

爛漫たる桜花 美ならんと欲して 多く狂風の散らす所となり

世紀の名文  谷崎潤一郎 17歳の作「厭世主義を評す」より

毎年この時期にはこの一節が思い出されます。うろ覚えですが、これに続き

……皎々たる秋月、明ならんと欲して時に痴雲の妬を免れず、柳腰花顔の佳人は去つて墓下に一片の白骨を留め、一世の賢士は空しく世に知られずして、蓬蒿の下に老ゆ……

確かに世は無常でありますが、桜が数ヶ月も咲いていたら、もののあわれも感じられず、絶世の美女が100年も変わらずにいたら、まさに妖怪変化の類、やはり花の命は短くなければ価値がないのかもしれません。そして一世の賢士も世に出てしまえば、利害や義理人情の板ばさみとなり、汚辱にまみれる事は必至ですので、世に出ないからこその賢士なのでありましょう。

全てが変わって行く「生々流転」がこの世の常、物事は季節のように変化してゆくからこそ存在しうるのかもしれません。

今、世界はアメリカとロシアの大国連合により、これまでの価値観が大きく崩れ、個人の意見などは露ほども価値のないものとなりそうな雰囲気をまとい、歴史の中で個人の台頭と言われてきた潮流が、ここで大きく変わろうとしているようです。

大国主義、経済主義、力による強制、いつの間にか誰もが望むものではなく、大きな力が独り歩きをして、個人を踏みつぶしていく。歴史は繰り返すと言いますが、民主主義で育った現世代の我々には、まことに受け入れがたい事が現実になっていきそうな気配が感じられます。

これが人の世の定めというならば、甘んじて受けるより仕方ないのでしょうか？

しかしこの地球上には変わらずに、春分があって夏至があり、秋分となり冬至となる。そこに生き物の栄枯盛衰、正者必滅が加わり彩りを添えると考えると、いたずらに無常を嘆くよりも、変化の中に身を投じてゆく事が自然なのかもしれません。

そんな変化の起点、春分の期間の運気は如何に？

二十四節気星占いでみる、3月20日～4月3日の運勢

牡羊座前半生まれ＝春分生まれ

色々と変化の多い期間となります。あなたご自身の価値観が二転三転して行くような暗示もあります。28日頃からは考え方も安定してくるようですが、極めつきは29日の新月前後です。このあたりでこれからのビジョンが芽生えて、新たな考え方の許に人生が新しい段階へと進んでゆくようです。良き人間関係に恵まれた新年度の始まりが感じられるはずです。考え方、生き方に自信を持って進んでゆく事が開運の鍵であります。

 

牡羊座後半生まれ＝清明生まれ

住まいや家族に関して色々と出費の多い時となります。時節柄当たり前と言えば当たり前ですが、特にあなたにとってはその傾向が顕著なので、出費は計画を立てておく必要があります。一方で頭脳の冴えや知識欲は旺盛ですから、スキルの習得や学習にはもってこいの期間です。知的な研鑽に積極的に取り組むと良いでしょう。加えて、人知れず楽しみも多い時、秘密は決して口外しない事です。特に恋愛などに関しては黙してまいりましょう。

 

牡牛座前半生まれ＝穀雨生まれ

心の奥底で新たなビジョンや希望が生まれて行く時となります。今はまだおぼろげな形ですが、これから徐々に姿を明確にしてくるはずです。これが将来的には大きな成果を上げるという暗示がありますので、大切に育てて行く事が何よりです。特に29日の新月前後に閃いた事は将来性が高いようですから、ここでは意識を研ぎ澄ましておきましょう。またこの期間は対人関係、パートナーシップにおいて少しばかり不安がよぎる事もありそうですが、全て杞憂となりますからご安心ください。

 

牡牛座後半生まれ＝立夏生まれ

たまたま思いついた事が、とても大きな結果に繋がるといった僥倖が期待できます。ここでは閃きを行動によって具体化して行ける力がありますので、是非とも形を作り上げてください。3月末くらいからは、何かと人付き合いが忙しくなり、そのうえ人気運も上昇してきますので、楽しい時が始まるようです。ここで得た人間関係はある程度、長期的なものとなりそうなので、一人ひとりを大切にして行く事が何よりです。数年先を見越しての打算的な目を持つのも必要でしょう。

 

双子座前半生まれ＝小満生まれ

新しい人的環境に入って行く期間であります。時節柄、誰でもそのような時と言えるのですが、あなたにとってはその傾向が更に顕著となるのです。そしてここでの出会いの多くは幸運に恵まれる、まさに運命的と言った暗示が強くなっています。新たな環境に戸惑う事なく、道を拓いて行きましょう。エネルギーも相当に高い時ですから、思ったとおりの行動が出来ます。特に29日の新月前後の出会いは、まさしく必然的というものがありそうですから、あなたのセンサーを研ぎ澄ましておいてください。

 

双子座後半生まれ＝芒種生まれ

ここから6月初旬まで、あなたには多くの可能性の扉が用意されている事になります。どれを選ぶかは、もちろんあなたの自由意志でありますが、沢山扉はあっても一度に開けられるのは一つだけですから、運というよりも、あなたの覚悟が必要となります。逡巡して好機を逃すのも勿体ない、短慮で浅い考えでも後悔する、その中ほどで上手く良き扉にたどり着く方法をお考えください。出費もかさみそうな時ですが、出す時には惜しみなく出す事が大切です。

 

蟹座前半生まれ＝夏至生まれ

新たなキャリアに挑戦して行く期間です。誰しもそのような時となりますが、今回はあなたにとっては特別な意味があります。特に29日の新月前後に舞い込む話には耳を傾け、検討する価値がありそうです。新しい運命が始まる可能性が高いのです。ここでは周囲からの要請にも応えて良いでしょう。また自然な形で何かのポジションに就く事も良いでしょう。プライベートよりも公的な立場を重視して行きましょう。特に社会的な地位に関しては積極的に挑む事です。

 

蟹座後半生まれ＝小暑生まれ

運気は活気付いている時です。久々に行動力が旺盛となっていて、考えるだけでなく実際に動く事が運気を更に押し上げます。周囲の人たちとの関係も良いですから、積極的に行動を共にいたしましょう。あなたを後押ししてくれる仕事関係の方々も沢山いらっしゃいますので、その期待に応える為にも労を惜しまない事が肝心であります。また異性からも声がかかりやすく、恋愛などにも非常に有利な時です。つまり男女問わずに、人間関係を大事にする事が開運の鍵となります。

 

獅子座前半生まれ＝大暑生まれ

やる気、活気、自信が生まれてくる時となります。人との関係からも多くの力をもらえるようです。今後の数ヶ月、対人関係があなたの運気に大きく左右します。プラス面もマイナス面もありますが、ここではプラス面のほうに大きく振れるようです。特に29日の新月前後ではそのような傾向が高まりますので、目の前の人を大切にいたしましょう。新たな信念や確信が生まれる時でもあり、ここでの行動は、しっかりとした成果を生む可能性が高いのです。

 

獅子座後半生まれ＝立秋生まれ

ここでは、ご自身の力というよりも周囲の方との協力が大きな成果をもたらすようです。あなたが中心である必要はありません。その輪の中でしっかりと役目を果たしてゆくという事が大切であります。自己主張をするよりもある意味、影のような存在となる事で、逆に存在感を高める事になるのです。これは4月に入ると更に強まる傾向となりますので、心してまいりましょう。評価というものは、ご自身が意識しないからこそ高まるのかもしれません。

 

乙女座前半生まれ＝処暑生まれ

仕事に焦点が集まる時です。ここでは、あなたが黙々と作業するという事ではなく、周囲と協調して、如何に成果を上げるかという事が課題となります。この期間のテーマは協調、連携ですから、ご自身の技量もそうですが、周囲の技量を同時に上げてゆくといった考えが必要となります。29日の新月前後ではそのような動きが更に有効になってきます。周囲を立ててこそ、あなたの立場も堅固になって行く時であります。

 

乙女座後半生まれ＝白露生まれ

対人関係の見直しと言った事がテーマとなる期間のようです。これまで順調に推移してきた関係も、時代の流れや環境の変化で、色々と課題が生じるようになりました。これは良い悪いという事ではなく、変化に応じて行く必要があるという事です。相手に対する考え方などが自然と変わってきますので、それに上手く対応する事が大切です。更に深化する関係もあるでしょうし、また希薄となって行く関係もあるでしょう。どちらにしても、ここでの変化は有意義なものなのであります。

 

天秤座前半生まれ＝秋分生まれ

運気はまだまだ高揚を続けております。特にこの期間は対人関係やパートナーシップに新局面が展開されてゆくようです。もちろん、良き意味での変化が始まります。これはある意味、運命的な進展とも言えそうですので、ここでの関係は大切に育てて行く事を心がけましょう。特に29日の新月前後ではそのような暗示が強く、新たな出会いや旧来の関係の更なる深化など、今後を幸せにする、何かが生まれる可能性が高くなっています。

 

天秤座後半生まれ＝寒露生まれ

運気は強く、評価も高い時でありますが、ここでの課題は、今いちどの仕事に関しての見直しと言った事になります。これまで正しいと思ってやってきた事も、よくよく考えれば、更に適したやり方があると気がつくかもしれません。今後の発展の為にも良き運気におごらずに、再構築して行く努力が有効となります。これは数週間に亘る暗示となりますので、4月中旬までは見直し点検の好機となって行くでしょう。そして今のあなたには、それをやり遂げる力もついております。

 

蠍座前半生まれ＝霜降生まれ

ここでは仕事が中心となってゆくようです。仕事に関しての考え方が違ってきたり、また、新たな仕事に就いたり、システムを変更したりと、様々な変化が出現する暗示が強まっています。特に29日の新月前後ではそのような動きが顕著となります。これを過ぎると一旦終息しますが、4月中盤から再びそのような気運が高まってきます。ここでは徹底的に仕事と向き合う事が肝心です。これさえ上手く押さえられれば、他の事はそれに追従してまとまって行くようです。

 

蠍座後半生まれ＝立冬生まれ

ここでは楽しい事が沢山用意されているようです。特に恋愛に関してはリバイバル、再挑戦と言った暗示も強まりますので、諦めかけていた恋にも果敢にチャレンジしてゆく事をお勧めいたします。情熱と人気運があなたご自身に甦ってきて、機運は充実、あなたの魅力も高まってきます。これは特に3月末近くから4月中盤にかけて高揚してきますので、自信を持ってまいりましょう。対人関係につきましても、ほぼ同様な暗示となる期間であります。

 

射手座前半生まれ＝小雪生まれ

楽しい時期の到来であります。特に恋愛運が高揚してきて、あなたにとっては恋の季節の始まりとなります。特に29日の新月前後は新たな恋が生まれる可能性が高く、またこれまでの関係の深化と言う暗示も強まります。恋愛の他にも、ご自身の心が喜ぶ事、趣味などの分野でも楽しい事が多くなるでしょう。ここではべつに、新たな興味も湧いてきますから、心が動いた方向に進むのも開運の鍵となるようです。知的な好奇心も旺盛で、研究などにも進展が期待されます。

 

射手座後半生まれ＝大雪生まれ

対人関係やパートナーシップに好運が潜む時となります。この傾向は6月初旬まで継続しますので、目の前の人を大切にして行く事が、即、幸運に繋がるようです。仕事においても、周囲との連携で新たなものが生まれてゆくという時期なので、自分勝手や単独行よりも協調性が大切です。4月に入ると、あなたの足場固めと言った期間となります。ご自身の基盤と言うか存在意義を再確認して、何が出来るのかをしっかりと把握しておきましょう。

 

山羊座前半生まれ＝冬至生まれ

この期間は住まいや家族に関しての課題を整備して行く時のようです。社会的な面を重んじるあなたですが、たまには、その基盤となる家庭や家族、住まいと言った分野をしっかりと整える必要があります。特に29日の新月前後では、そういった行動が有効になり、仕事などに関しても多くの良き影響を及ぼすようになります。あなたには、家族やメンバーと楽しく過ごす時間も必要なのです。そしてそれは、良き意味での考え方の変化になって行くはずです。3月中は特にそのような変容の時です。

 

山羊座後半生まれ＝小寒生まれ

これまでの価値観が見直されて行く時です。当たり前と思ってやってきた事に関して、再点検が必要です。これは4月に入ると、あなたご自身が色々な局面において、これまでのやり方が通用せずスムーズに行かなくなったと感じるところから、必然のように変化するのです。これには多少の時間がかかりますが、焦らずゆっくりと検討しながらやり方を変えてゆくと良いでしょう。この期間がそのスタートとなります。

 

水瓶座前半生まれ＝大寒生まれ

大きな変化の波も収まるというよりは小康状態と言ったところです。ここでは次に向けての、新たなスキルの習得や学習を始める事が適しております。特に29日の新月前後にスタートした事には良き結果が生まれるといった暗示が強まりますので、そのあたりから何かを始めると良いでしょう。今後の運命にも好影響を与えるはずですから、大げさな事でなくとも、本を読み始めるとか、新たな趣味を始めるとか、小さな事から始めてみましょう。

 

水瓶座後半生まれ＝立春生まれ

楽しい事が多くなってゆく数ヶ月に入ってきました。仕事が楽しくなったり、恋愛の盛り上がりを感じたりと、心が躍る事が沢山用意されているようです。そんな時に必要となるものは、もちろんお金です。こちらも4月に入るあたりから、新たな収入の道も見つかり、考え方や視点を変える事で、これまでとは違ったインカムの方法ができるかもしれません。基本的に運気は盛り上がっていますので、何事にも積極姿勢でまいりましょう。

 

魚座前半生まれ＝雨水生まれ
29日の新月は、あなたにとっては小さな経済計画と言ったタイミングとなります。この新月前後は今後の経済展望と言っては大げさですが、お金に関しての色々な考え方をまとめてゆく好機です。また、新たな収入の方法を模索するにも良い時となりますので、積極的にお金の事を考えましょう。ただしこれは、あまり周囲には漏らさずに秘密裏にやって行くほうが良いでしょう。早ければ4月後半あたりから良き結果となって現われるはずです。

 

魚座後半生まれ＝啓蟄生まれ
とても忙しい時期となります。一旦終了したかに見えたような事柄が再燃と言うか、もう一度、形を変えて課題となってゆくようです。ただこれらは悪い事ではありません。見直し、推敲と言った意味も含みますので、ここで手を加える事はとても有意義なのです。また、あなたの人気運も上昇し、恋愛などにも最適な時となって行きます。楽しい事も多く出現してきて、忙しさと楽しさが並存してゆく期間となります。まさに恋に仕事に大活躍の時でしょう。

 

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※二十四節気占いについて

二十四節気の区切りは、生まれ年によって若干異なる場合があります。
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