編集菊地のタイトル通りの日記です。
6月28日(日)
冷蔵庫にあった、鶏肉、タマネギ、オクラ、キノコ(冷凍しいたけしめじ)、しなびたプチトマトで適当カレー。できたカレーはそのまま寝かせて、新宿で映画のはしご。「マッドマックス」→「海街diary」という極端な2作。「マッドマックス」は、おばあちゃんたちのかっこよさに、興奮し、泣いた。あと、フュリオサの真似して、うっかり坊主にしてしまわないよう、気をつけたい。
「海街diary」は、そんな荒ぶる坊主衝動を宥めてくれる映画だった。カレーが表紙の文芸誌「GINGER L.」で「ご飯の島の美味しい話」を連載してくださっている飯島奈美さんがフードコーディネイトを手がけている。「ちくわカレー」が美味しそう。
帰ってから、オクラ入り適当カレーを、冷凍してあったナンと食べる。ナンは冷凍したままトースターで焼く。フワッと感はなくなるけど、カリッと感が強調されて、美味しい。
6月29日(月)
オクラ適当カレーで朝ごはん。朝カレーはいつものことなんだけど、自律神経と腸の専門家・順天堂大学医学部教授の小林弘幸先生に言わせると、朝カレーは、起きぬけに全力疾走をするようなもので、腸には絶対よくないとのこと。はい……。
6月30日(火)
箱根の大涌谷周辺の噴火警戒レベルが3に上がった。5月の連休、箱根の明神が岳〜明星が岳をミニ縦走した翌日、大涌谷が立ち入り禁止になった。縦走の途中、大涌谷が綺麗に見えたことを思い出す。
明神、明星と連なる金時山は、わたしのホームマウンテンで、これまで6回登った。金時山山頂から眺める富士山は、絶景(といっても、6回中1回しか拝めていないのだけど)。湊かなえさんの『山女日記』にも「金時山」がタイトルの物語があるので、ぜひ。
7月4日(土)
山の師匠から借りたDVD「アンナプルナ南壁 7400mの男たち」を観る。アンナプルナで命を落としかけているスペインの登山家のため、世界各地から12人の登山家が救助に向かった。その登山家たちを、のちに取材したドキュメンタリー。「山は死ぬために登るのではない。生きることを噛みしめるために登るのだ」という言葉を、手帳にメモした。わたしは、そんな命がけの登山はしてないんだけど。
7月6日(月)
山の師匠に連れられて、富士山登山。9時半くらいに五合目出発。雨、ていうか、暴風雨。寒い、ずぶぬれ……。景色なんかなにひとつ見えない。当たり前だ。でも、これはカラパタールへのトレーニングだから、いいのだ。雨も風も、いい訓練、と思う。雨に打たれながら震えて食べたカップヌードル(600円)の美味しさが沁みた。
16時くらいに、3450メートルと、一番高い所にある山小屋「御来光館」到着。宿泊客の9割近くが外国からの登山者だった。今回は高所で一泊したときの高度順応を確かめるつもりだったんだけど、雨と寒さで、高山病とか一切気にする余裕無し。
7月7日(火)
2時起床。雨は上がっている。ゆっくり支度していると、少しだけ御来光が見えた。4時半過ぎに下り始め、8時前には五合目についた。下りはいつも辛いなあ。9時半、10時のバスが満席で(やはり外国人登山者)、11時のバスに乗り、新宿へ。軽く発熱したので(さすがに)、お風呂に入って、せなを抱えて、寝る。
一瞬見えた、御来光。