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東野圭吾『人魚の眠る家』

2015.12.04 公開 ポスト

あなたはどんな言葉に心打たれましたか?

東野圭吾『人魚の眠る家』重版帯お披露目

発売以来、大反響。東野圭吾さん作家デビュー30周年記念作品『人魚の眠る家』。

重版帯で装い新たにお目見えです。

メインキャッチは、篠原涼子さんの推薦文。
 

 

「この世には狂ってでも守らないといけないものがある」

薫子の言葉に衝撃と賛同をおぼえました。

人として、家族として、母としてなにが出来てどのように決断するのか。

薫子のような強さを私も持ちたいと思いました。

 

薫子とは、本作に登場する母親。篠原さんが衝撃を受けたこの一文は、物語の終盤に登場します。既に読了された読者の方々からもこの言葉についてたくさんの感想をいただきました。母親とはいったいどういう生き物なのかー。この言葉に出会った時、その一つの答えが見えるかもしれません。

物語には、薫子をはじめ、”眠り続ける人魚”を見守る多くの人が出てきます。それは家族であったり、時にまったくの他人であったり、その立場はそれぞれですが、登場する人間ひとりひとりが、その心を表す衝撃的な言葉を残しています。みなさんは、読まれた時に、いったいどの登場人物の、どの言葉に衝撃を受けるでしょうか。

 

「うちの家にいる娘は、患者なのでしょうか。それとも死体なのでしょうか」

「それで一体誰が幸せになるというんですか。親の自己満足だとは思いませんか」

「答えてください。娘を殺したのは、私でしょうか」

 

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