みんなが読んでいる話題の本は気になるものですが、電子書籍では、どのような本が注目され、読まれているのでしょうか? Amazonランキング大賞2016(2015年11月16日〜2016年5月15日)から、「総合」「小説・文芸」「ビジネス・経済」「暮らし・健康・子育て」各ジャンルのベスト3を中心にのぞいてみました。
■Kindle総合
1位『進撃の巨人(19)』諫山創(週刊少年マガジンコミックス)
2位『僕だけがいない街(8)』三部けい(角川コミックス・エース)
3位『キングダム 41』原泰久(ヤングジャンプコミックス)
■小説・文芸
1位『超機密 新世紀エヴァンゲリオン 最終報告書』人類補完計画監視委員会、書籍編集部(ぶんか社)
2位『オールカラーでわかりやすい!古事記・日本書紀』多田元(西東社)
3位『グラスホッパー』伊坂幸太郎(角川文庫)
■ ビジネス・経済
1位『嫌われる勇気』岸見一郎、古賀史健
2位『幸せになる勇気』岸見一郎、古賀史健
3位『金がないなら頭を使え 頭がないなら手を動かせ 永江一石のマーケティング日記2013-2015ビジネス編』永江一石(プチ・レトル株式会社)
■ 暮らし・健康・子育て
1位『人生がときめく片づけの魔法』近藤麻理恵(サンマーク出版)
2位『葉・花・実・樹皮でひける 樹木の事典600種 たのしい園芸』金田初代(西東社)
3位『知っておきたい結び方の教科書』製作委員会(笠倉出版社)
総合ランキングになると、話題のコミックスが圧倒的な人気で読まれています。
小説・文芸は、紙書籍でも人気の作品や、電子ならではのカラーや図版のある本が入っていますが、注目したいのは、20位までの中に、名作の合本がランクインしていること。
13位『江戸川乱歩作品集 107作品収録+関連作品』
15位『コナン・ドイル 33作品・さし絵』
20位『夏目漱石全集・122作品→1冊』
本好きだけれど、紙で今「全集」に手を出すのはなかなか……といった人たちの心を、がっちり掴んでいるのがわかります。本を楽しむ機会が広がる、という意味では、まさに電子書籍の長所が表れているのではないでしょうか。
「ビジネス・経済」部門は、現在も紙書籍で売れ続けている岸見一郎さんの本が2冊ランクイン。そして「暮らし・健康・子育て」部門では、ベストセラー『人生がときめく片づけの魔法』が根強い人気です。
コミックスは置いておいて、全体的に2〜3年前に紙で注目された本や、派手な動きはないけれども愛され続ける図鑑などがランキングに入っていることも、特徴の1つと言えるかもしれません。
紙書籍の影響は受けながらも、電子書籍独自の世界が広がっていることがわかります。楽しみ方がいろいろあるほうが、いいですよね。時流や売れ筋にも注目しつつ、自分流の楽しみ方も、これからはいろいろカスタマイズできるのではないでしょうか。
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