『昨日の君は、僕だけの君だった』(著:藤石波矢/イラスト:loundraw/幻冬舎文庫より発売中のキャラクターノベル)舞台化記念の特別対談も、いよいよ女子編!
お待たせしました。今回の対談は、ヒロイン「佐奈」役の三秋里歩さんと、佐奈の親友「風香」役の高野祐衣さん。
一度に3人も彼氏がいてみんなを翻弄する佐奈と、完璧な女の子なのに秘めた思いをずっと伝えられないままの風香は、恋愛スタイルが真逆。
りぽぽとゆいぽん。NMB卒業で、恋愛トークも解禁!? 意外に役柄にリンクしてる二人の恋愛観とは? 素顔が見れます!
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テーマ1 「私の恋愛の弱点」。――赤くなりすぎる三秋さんVSポーカーフェイスの高野さん!?
――恋愛の弱点、教えてください。これまで2回の対談では、芸人さんたちが異様に面白いことばかり言ってましたが……。
高野 ハードル上げないでください(笑)。
三秋 私は……すぐに顔が赤くなる……。
高野 これで今、「顔が赤いで」って(三秋さんに)言ったら、たぶんまた赤くなるね(笑)。
三秋 こういう話自体が苦手なんです。
高野 もう赤い(笑)。
――本番とかステージでは大丈夫なんですか?
三秋:本番になると、いろんなアドレナリンが出るので大丈夫だと思うんですけど、お稽古中はヤバイです。
高野 お稽古中は、赤いです(笑)。
三秋 赤くなっちゃうのが弱みです。
高野 むっちゃ可愛い弱みやん。
三秋 かわいいレベルの赤さじゃない。赤すぎて黒い……みたいな……。
高野 どっからどうしたらそんな赤くなるのってくらい赤くなるもんね。
三秋 ピンクの赤やったらいいけど、黒い赤って……。
高野 ガーッ!てな。
三秋 ガーッ!て。
――告白しようと思ったら、たいへんなんじゃないですか?
三秋 たぶんそうです。自分から告白する日なんて、来ないと思います。
高野 そんな気がする!
――高野さんから、三秋さんへ、何かアドバイスはありますか?
高野 赤くならない方法なんて、わからへんもんなあ……。でも、それは男の子からしたら可愛いと思います。だから、そのまんまでいいと思います。
三秋 でも、恥ずかしいとかそういうのじゃない時でも赤くなるんですよ。前にじんましんが出たときに病院行ったら、病院の人から「皮膚赤くなってるやん、大丈夫?」って心配されて。私がすぐ赤くなるって知らないですから。そしたら「皮膚を1ミリくらい切り取って検査できるよ」って言われたんです。でも、皮膚切り取るのイヤやから、やめました。でもほんと、自分では深刻なくらい悩んでます。
高野 逆に私は、顔にあんまり出ないタイプなんですよ。たとえば、怖いとか、淋しいとか、好きとか、心のうちでは思ってても、表面には出ないんです。だからよく「クールだね」って言われちゃう。なんというか、俯瞰で周りを見ちゃうんです。
――前のアンケートで「SかMか」質問したとき、「Sです。基本的に人をイジるのが好きです(笑)」って回答してましたよね。肉食系女子ですか?
高野 でも、自分からは行けないんですよ。自分から告白したこともない。小学生のとき、友達から伝えてもらったことはあります(笑)。
三秋 (笑)!
高野 ほんとは緊張してたりするんです。でも緊張してても、口で「緊張してる」って言えないタイプなんです。そんなふうにしすぎてるせいで、里歩ちゃんからも、「しっかりしてる」とか「大人っぽい」っていわれるんですけど……。
三秋 はい! そう思ってました!
高野 実はそうでもなくて、意外とアホやし、方向音痴やし、精神年齢も低いんです。
三秋 精神年齢!?
高野 食べものとか譲りたくないんです。食い気(笑)。ひと口もあげたくない。そんな感じ(笑)。
――高野さんへ、三秋さんから何かアドバイスはありますか?
三秋 人生一度きりりやと思って、もっと顔に出していこう!
高野 わかりました(笑)! あ……里歩ちゃん、赤い!
三秋 やだあ~。今、撮らないでください。
高野 すぐ赤くなる(笑)。
三秋 もうなんか、ぴりぴりするんですよ。たぶん、血が変になるんですよ。
高野 熱くなるの?
三秋 ぴりぴりするの。体に電気が走る(笑)。
――なんか人生楽しそうですね! 普通の人の10倍くらい刺激がありそう!
三秋 デンジャラスに生きてると思います!
テーマ2「これはビョーキだ!」と思った恋愛体験は? ――天然と可愛さが絶妙なバランスの2人!
――この質問をする前に、それぞれ、佐奈役、風香役をするにあたって、自分との共通点を教えてください。まず、3人の彼氏と同時に付き合ってる「佐奈」役の三秋さんから。
三秋 私、結構すぐ人を好きになっちゃうんです。佐奈ちゃんみたいに、つきあわへんだけで、結構、いっぱい、いろんな人のこと好きになります。告白できないから言わないだけで……。前、ゲッターズ飯田さんに占ってもらったとき、「4人くらいいっぺんに好きになれる体質やから」って言われました。佐奈ちゃんより一人多い(笑)。告白する勇気さえあって、赤くならない体質なら、ほんまに佐奈ちゃんになれるかも。
――佐奈ちゃんと対照的に、自分の思いを秘めたままずっと言えない「風香」ちゃんは、自分と似てると思いますか?
高野 風香ちゃんはクールな感じなんで、似てるとは思います。「素」な感じで、作らずに、役に入れますね。私、声のトーンとかも低いので、テンションの低いかんじとも似てるなーと思いました。
――風香ちゃんはクールに見えて、不器用な女の子でもありますが、高野さんは、不器用なところはあるんですか?
高野 ありますっ! 全然器用じゃないし。あ、でも、風香ちゃんと絶対に違うところもありますよ。風香ちゃんは、結局、自分の好きな人をあきらめて違う人と付き合うじゃないですか。でも、私はそれはしたくないんです。私は、ほんまに好きな人とじゃないとつきあいたくないんで、そこだけ共感できないんです。好きな人ととじゃなければ、逆にもう、何もかも要らない。
――とっても情熱的ですね!
――いよいよ本題です。「恋はビョーキ」と言いますが、自分の「ビョーキ」体験、教えてください。
三秋 ホンマに病気やったって話でもいいですか?
――一同(笑)
三秋 わたし、おじさんが好きで、中学校のときも用務員のおじさんが好きやったんです。ある日の朝、起きたときからしんどいなって思ってたけど学校行って、用務員のおじさん見て「今日もかっこいいな」って思ってたんでんです。でもしんどさが限界になって、友達からも「ヤバイで! 赤いで!」「保健室行ったら!?」って言われて行ったら、39度くらい熱があって。――帰ったらインフルエンザでした。
高野 それ、インフルエンザやん(笑)!
三秋 インフルエンザくらいしんどくても見たくなるってのは、ビョーキかな~って。
高野 そういうことか(笑)。用務員さん、いくつくらい?
三秋 たぶん30歳ちょっとかな。中学生の時だったから。
――高野さんの「ビョーキ」はどんなですか?
高野 小学生の時の話なんですけど。と言いつつ、たぶん今でもたぶんそうなんだと思うんですけど、好きになったら私、逆に「Sっ気」発動!……じゃないですけど(笑)
三秋 男子がやるやつ!
高野 いじったりしちゃう。小学生の頃、気になってた男の子にバレンタインのチョコをあげたんです。普通に「好きです」って書けばいいのに、私、その子の悪いところとか、わーって書いちゃって。でも! 「顔は好き」って最後に書いた(笑)。アホかいって感じだけど。
――素直になれないんですかね?
高野 今でも思い出すと、何してたんやろーって思う。小学生4、5年生くらいのときだったかなー。
テーマ3 尊敬している「恋愛マスター」はいますか? ――頼りたいのは”お姉さんキャラ”の人!?
――恋愛の師として、尊敬している人はいますか?
三秋 相席スタートの山崎 ケイさんと恋愛の話をしてみたいです!
――同じく相席スタートの相方の山添さんが、今回、佐奈の彼氏役で出演してますよね。相席スタートは男女のコンビで、恋愛ネタも多いってところで、頼りがいありそうです。
三秋 ケイさんにいろいろ伝授してもらいたいです。ネタもいろいろあるし。面白いことも、役に立つことも教えてくれそう。
高野 私は、今のところ居ないんですよ。私、NMBにいたときは年齢もむっちゃ上やったし、後輩とかが多くて、先輩がいないんです。人生の先輩が欲しいんですよ。お世話をしてくれるお姉さんみたいな存在が東京にいなくて。そういう存在が欲しいなと思ってるところです。募集中!
――年上キャラで、頑張ってきたんですね。
高野 私、一人っ子なんですよ。だから、お兄ちゃんとかお姉ちゃんとか欲しいなって思ってきました。だからなのかな、頼るのが苦手で、甘えるのとか恥ずかしいと思っちゃうタイプなんです。だから、頼れる人が欲しいです。女性で、お姉ちゃんみたいな人が欲しい! 恋の話も仕事の話もオシャレの話もできる人がすごく欲しいです。
テーマ4 好きな人に言ってみたいワガママは? ――やっぱり女の子は「優しさ」と「特別扱い」を欲してます!
――佐奈ちゃんは、役柄的に、ずっとワガママ言ってますが、三秋さん自身は、言ってみたいワガママってありますか?
三秋 私ご飯食べるのが好きなんですよ。だから、美味しいご飯を作ってほしい。「作って」って言いたい。
高野 かわいい(笑)。
――Sキャラの高野さんは、いっぱい持ってそうですね。
高野 私、Sですけど、ドSじゃないんで(笑)!
――そうでしたか(笑)。高野さんは、どんなワガママを言ってみたいですか?
高野 人生に一回くらいは、もう、すっごいエスコートをしてほしいです。超女性扱いしてほしい。
――お姫様的な? お洋服買ってもらったり?
高野 路面店、あるじゃないですか。ショッピングモールじゃなくて(笑)。そういうところで買い物して、好きなもの何でも買ってもらって、買い物袋で両手をいっぱいにしてくれて、車に乗る時もドアを開けてくれたり……。
三秋 ジェントルマン!
――ということは、お金持ちじゃないとダメってことなんでしょうか? 年上じゃないとダメとか?
高野 そういうことじゃないんです。毎回そうしてほしいとかではないんです。毎回それは違うんです。一回だけ、してみたい。一回だけ、特別に、されてみたい。
――言ってみたいワガママも、「おうち系」と「お店系」で、また真逆になりましたね! とてもいいコンビのお二人でした。
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今回の役柄的に性格が真逆の二人ですが、演じる二人の素顔も真逆でした!
妹キャラの三秋さんと、お姉さんキャラの高野さん。
男性ってのは、どっちのキャラにも弱いものです!
キャラの全然違うかわいい二人が本当にこのお芝居みたいに目の前にいたら、男性諸君は悩むでしょうね!
さあ、この二人がどんな「恋する女の子」を演じるのか、どうぞお楽しみに!
(撮影:吉場正和)
舞台の詳細はこちら!
最終日には、アフタートークも!
『昨日の君は、僕だけの君だった』舞台化特別企画。出演者の恋愛観!?
甘酸っぱい恋愛小説『昨日の君は、僕だけの君だった』(著者:藤石波矢/イラスト:loundraw)が、この夏休みに舞台化されます!
「神保町花月×幻冬舎キャラクターノベル舞台企画」としての第一作。
http://www.gentosha.jp/articles/-/5822 ←舞台の詳細はこちら!
こちらを記念して、特別企画を開催します。
出演陣に、恋愛についてアンケート取ってみたり、秘密の話を暴露してもらう対談を企画したり、原作者が稽古場に潜入リポートしてみたり。
どうぞお楽しみください!
幻冬舎文庫より発売中。『昨日の君は、僕だけの君だった』著:藤石波矢 イラスト:loundraw