幻冬舎文庫のキャラクターノベル『片見里、二代目坊主と草食男子の不器用リベンジ』の舞台化が決定。著者の小野寺史宜さんに、物語になぞらえてアンケートをしました。
➀この物語では、小学校時代の友達関係(いわゆるいじめっ子気質、気弱、中間の子など)のパワーバランスが大人になっても同じという設定で描かれていますが、実際、大人になっても変わらないと思いますか?
小説でそう書いてしまったので、ここでもこう言わざるを得ないわけですが。僕は変わらないことが多いと思っています。
例えば、会社に同い歳の先輩がいたとします。自分がその会社を辞めたとします。後にその先輩とどこかでばったり会ったとき、もう関係はないからと、いきなりタメ口で話したりはしないでしょう。よほどの覚悟がないと、そうはできません。それと似たようなことです。
もちろん、歳をとれば人は変わります。成長もします。大してしないこともあります。いずれにせよ、何らかの形で変化はします。でも個人と個人、一対一の関係は、あまり変わらないような気がします。
それとはまた別のことで、特に男子の場合ですが。お互いに「お前」と呼べる一対一の関係は、多そうで実は少ないと感じてもいます。
そう言われるとぴんとこないかもしれませんが、具体的に、自分とあの人、自分とこの人、とあてはめてみればわかります。多くは、どちらか一方が「お前」と呼ぶだけではないでしょうか。でもそう呼ぶ側が上位かと言えば、必ずしもそうではない。どちらか一方が押して、もう一方が引く。一方が投げて、一方が受ける。本当に対等な関係とは、案外そんなものなのかもしれません。言うなれば芸人さんのボケとツッコミのように。
と、無理やりそこへ持っていきました。
②小学校時代のリベンジしたい思い出は?
特にないので、近々できそうなプチリベンジについて記します。
今は小説を書いていますが、僕はかつてシナリオも書いていました。小説と半々、何なら6対4でシナリオ、だったかもしれません。先に賞を頂いたのもシナリオでした。
ドラマは見ないのにシナリオは書く。スクールに通いもせず、一人で書く。ただただ書く。食っちゃ寝、起きちゃ書く。そんなアホなことを、日々やっておりました。
残念ながら、書いたシナリオは、どれも形になりませんでした。映像で観たかったなぁ、と思ってはいたわけです。
それが、まあ、何と。舞台で実現することになりました。シナリオではありませんが、小説の舞台化、です。
映像どころか、生身の演者さんが動いてくれます。しゃべってくれます。大喜びです。誰がって、僕が。
初日は11月2日。プチリベンジ達成は近いです。
③小学校・中学校時代の自分は一軍? 二軍?
二軍の四番バッター、という感じかと。