ついにドラマ「真田丸」が最終回を迎えてしまいました。
どれほどの人が興奮し、涙したことでしょう!
次々と絶えゆく命……。
一方で、残された者には、この先を生きていく使命が待っている……。
涙・涙・また涙!
ドラマとともに、ドラマエッセイも、ひとまずここで終了。
“真田丸ロス”にさっそく陥ったあなたを、満足させてくれる、何度噛んでもオイシイエッセイです。
* * *
幻冬舎plusをご覧のみなさん、こんにちは。こちらで「東大生も唸った! 超現代語訳・戦国時代」という記事を書かせていただいている、房野史典と申します。
最近では大河ドラマ「真田丸」の解説を書いていたのですが、それも、今回で最終回です。
「真田丸」がついに最終回を迎えました。タイトルは…ありません。
この連載は”解説”と銘打っているので、当時の歴史的背景や、史実ではこうだったという話を織り交ぜて、記事を書いてきました。
でも今回は、一年このドラマを観てきた”想い”になりそうです。もしかしたらエッセイ的要素が強くなるかもしれませんが、どうぞご容赦ください。それを寛容に受け止めて、ドラマが終わった悲しみと、「真田丸」って最高だった! という感情を共有していただければ幸いです。
解説という側面では、この記事の最後に著書『笑って泣いてドラマチックに学ぶ 超現代語訳 戦国時代』の中から一部をお届けしますので、是非そちらをご覧ください。
豊臣VS徳川、最後の戦い。”大坂夏の陣”。
その中の最終決戦、”天王寺・岡山の戦い”が、冒頭で今まさに始まろうとしていました(是非前回までの記事をご覧ください。コチラより)。
大坂城内で酒盛りをしている兵士たち。
……を観てビックリしました。というのも、大河ドラマPRのために作られたスペシャルムービー「ダメ田十勇士」のメンバーだったので! 最終回で登場って、なんちゅう粋な演出なんでしょう(個人的に、事務所の先輩である博多華丸さん、ライブでご一緒させていただいた松村邦洋さんが登場されて、テンション上がりまくりでした)。
負けるとわかっている戦いだが、命など惜しくないと言い放つメンバーに向かって、真田幸村(堺雅人さん)は言います。
幸村「私は命が惜しい。だから明日も決して死なん。必ずここへ戻ってくる…。命を惜しめ。そして必ず勝て」
誰一人として死なせたくない。そして、捨て身の覚悟より、”生きる道”を選んだ者の方が強い。ということを伝える幸村でした。
しかし、そのあとの淀殿(竹内結子さん)との会話にもある通り、幸村自身は”死ぬ覚悟”だったのでしょう…。
自分が死ぬ可能性を示唆すると、人の死に敏感な淀殿は、泣いて怯えます。その彼女に、この戦が終わったあとのことを静かに語る幸村は、まるで子供を諭す父親のようでした。
涙を拭いてあげながら
「望みを捨てなかった者にのみ、道は開けるのです」
と言ったあのシーン。もちろんその言葉に嘘はなかったと思います。が、自分の身がどうなるかわからない中、目の前の大切な人を奮い立たせるためだけに発せられたようで、悲哀の色が濃く滲んだセリフに聞こえました。
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超現代語訳 戦国時代 笑って泣いてドラマチックに学ぶ
歴史大好き芸人・ブロードキャスト!!の房野史典さんが、戦国時代を、”超現代語訳”したら、こんなにおもしろい物語になった!
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NHK大河ドラマ「真田丸」でも大人気の「真田三代」のほか、歴史好きにはたまらない人選と人物描写で、読ませます。
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