「古事記」を紐解きながら、神々を辿る旅をするのが、チーム「ニッポン西遊記」の使命(詳しくは前作『ニッポン西遊記 古事記編』をお読みください)!
そうして始まった、神々の旅ですが、ついに、今度は、卑弥呼にまで繋がります!
この壮大な古代ミステリーツアー、どこへ行くのか!?
***↓↓ためしよみをどうぞ!↓↓***
本書の中から、途中途中を抜き出ししています。詳しくはぜひ、本書をお読みください!
イスラエルへの虹の架け橋
籠神社に西遊記のメンバーで訪れたのは、2015年の秋のことでした。
映画のナレーション録りで沖縄を訪れた時に何度も、神様にお仕えする神女(かみんちゅ)と呼ばれる女性から「籠神社に行きなさい!」と言われていたのでした。
その方が言うには、沖縄の伊平屋(いへや)島にあるクマヤ洞窟、沖縄本島にあるジュネー洞窟、京都の籠神社の三つが、沖縄と本州を霊的に結んでいるのだそうです。
籠神社に行くことが決定すると、沙悟浄から
「籠神社にある系図を見ると、卑弥呼(ひみこ)にまで繫がっていくようです」
と連絡がありました。
代々、籠神社で極秘に伝えられていた系図(海部氏系図)が1975年に公表されました。
この系図には、なんと邪馬台国の女王卑弥呼と思われる名前が刻まれているというのです。卑弥呼には、北九州に行く前に沖縄にいたという説もあったようです。沖縄と本州を霊的に結ぶキーとなる場所が籠神社である。―ということは、この卑弥呼と関係があるのでしょうか?
さらに、海部氏系図には、アマテラスオオミカミの孫であるアマノホアカリノミコトが始祖である、と書かれているというのです。
なんだか、話がややこしくなってしまいましたが、籠神社、伊雑宮、伊勢神宮、アマテラス、卑弥呼、ダビデの星……これらのキーワードを並べて薄眼にして見てみると、何かが透けて見えそうな気がしてきます。そう、3D絵本のように、一見そこには何も存在していなそうに見えても、ふとした瞬間にふわっと絵が浮かんできそうなのです。
以前、NHKの「歴史秘話ヒストリア『女王・卑弥呼はどこから来た?』」という番組にナビゲーターとして出演させて頂いたことがあります。邪馬台国は北九州にあったのか? それとも大和にあったのか? という二つの説を、現地を訪れながら検証するというものでした。もちろん答えは出ません。けれども、北九州にいた卑弥呼が、その後、近畿に遷都してきたという可能性もある、という説が浮上してきました。そして、放送外でスタッフや出演者と一緒に妄想していたことの中にはこんな説も出てきました。邪馬台国の九州から大和への遷都は、初代天皇・神武が九州から大和へと東征していったという「古事記」の中のお話と重なるのではないか、というものです。まさに歴史と神話の符合です。
卑弥呼は祭祀儀礼に鏡を使っていたようです。番組の中で紹介されたお墓(卑弥呼の関係者のお墓ではないかと言われています)からも沢山の鏡が出土しました。伊勢神宮・内宮の御祭神はアマテラスオオミカミという女神であり、八咫(やた)の鏡です。八咫の鏡とは卑弥呼の鏡(邪馬台国の鏡)と同一なのではないか? という妄想です。
とにかく、色々と繫げてみようと妄想を始めると、繫がらなくもないということです。
西遊記による籠神社への旅についてお話ししておきましょう。この時は、天橋立(あまのはしだて)・知恩寺(ちおんじ)をスタートし、知恵の輪→廻旋(かいせん)橋→天橋立神社→籠神社→真名井神社という順番で巡りました。
伊雑宮と伊勢神宮の内宮・外宮を結んだ、その先に籠神社があるということから、悟空は、伊勢神宮の内宮・外宮の構造を「内と外」と捉えました。伊雑宮・内宮の御祭神はアマテラスオオミカミ、そして外宮・籠神社(詳しくはその奥宮である真名井神社)はトヨウケノオオカミです。内から外、そしてさらに外へと繫がるポイントが籠神社(真名井神社)にあると仮定したのです。そのため、「ヤマト(日本)に対する琉球(沖縄 )」も「ヤマトに対するユダヤ」も、その繫ぎ目となるのが籠神社であり、内(ヤマト)と外(沖縄・ユダヤ)とを橋渡しする役目に「天橋立」という場所があると考えたわけです。だから今回の旅では、天橋立を通り、籠神社、真名井神社へと参拝する運びとなったのです。
感覚的すぎて、文章にするとなかなか難しいですね。けれども、神様の謎解きをしながら参拝する時には、このように、現存するものに型(今回の場合は伊勢神宮の様式)を当てはめて考えてみる、ということをよくするようです。その謎解きが正しかったのか否かということは、なかなかわかるものではありません。しかし、天橋立を渡って籠神社に入る手前で、目の前に虹がかかりました! もちろん一同びっくり。このような瞬間に立ち会えると、ちゃんと謎解きが出来たのではないか、そして、神様が私たちの参拝を歓迎して下さったのではないか、と思えるのです。
そして、もしかすると、この時、イスラエルへの霊的な橋がかかったのかもしれません。夕暮れ時の参拝はひっそりとしていて、非現実的な空間と化し、神秘的な空気が漂っていたのをよく覚えています。
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次回もお楽しみに!
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