わたしたちは相手の印象を、ほぼ90%の確率で、目元をみて判断しているといわれています。裏を返せば、「こんな美人になりたい」という印象をかなえるためには、そのイメージに合った目元をつくればいい、ということになります。(『なりたい美人になれる秘密の目元テクニック50』より)
実は、ちょっとした目元メイクのテクニックや適切なケア方法、プロならではのパーツバランスの考え方を取り入れるだけで、誰でも簡単に「美人」に近づくことができるんです。第6回では、自宅ケアやアイメイクではカバーしきれない目元の悩みについて、「美容医療」の観点から考えます。
自宅ケアやメイクでは改善しきれない悩みには、美容医療というアプローチもあります。「不自然になるのでは?」「まだそこまでは必要ないかな」「どんなケア方法があるの?」など、さまざまな疑問や不安があるかたも多いのではないでしょうか。
アイ・オブ・ザ・イヤーオフィシャルパートナーとして、たくさんの女性の目元を治療してきた美容クリニック「Wクリニック」の足立真由美院長に美容医療でできる目元のケアについて聞いてみました。
「シワやまぶたのたるみ、くぼみやクマは美容医療で解決できます。笑ったときに出る目尻のシワは優しい雰囲気を醸し出し、軽度なものであれば、自然にあっていいシワです。ですが、怒っているように見える眉間のシワと、老けた印象になる目の下のシワはケアしたいシワです。美容医療ですべてを整えるのではなく、必要な箇所に必要なケアをするように、利用していただければと思っています」
実際にどんなケア方法があるかを教えてもらいました。
● シワ…ボツリヌス治療
(使われる薬の名前「ボトックスビスタ」からボトックス注射と呼ばれることもある)
● まぶたのたるみ、くぼみ…レーザー、ヒアルロン酸注射
●目の下のクマ…レーザー、ヒアルロン酸、プラセンタ注射
「ボトックスは目元のシワに最適です。その人に合った適量を注入することで効果を実感しやすく、自然な仕上がりを期待できます。人にもよりますが、4ヵ月~半年ペースでやられる方が多いですね。ボトックスに抵抗のある方は、ダウンタイムが少なく、小ジワとまぶたのたるみ、クマに総合的にアプローチするレーザーをおすすめしています。
ヒアルロン酸やプラセンタは1回で変わったという実感値を感じる方が多いですね。これらの美容医療は予防として活用してほしいと思っています。シワが出にくいように、クマがひどくならないように、といったようにある程度早いうちからケアしている方が、断然たるみにくいし、たるんでも元に戻りやすいのです」