自撮り女子・りょかちの書籍『インカメ越しのネット世界』の出版を記念して、格闘家・青木真也との対談が実現しました。自撮りと格闘技という、まさに異種格闘技対談!? 聞き手に編集者・箕輪厚介を向かえ、2人の意外な共通点をあぶり出します!
青木 りょかちさんは、なんで自撮りを公開し始めたの?
箕輪 りょかちさんはどんなポジジョンを目指しているんですか?
りょかち うーんそうですね。今は自分がこうなりたいとか決めているわけではなくて、できればその都度楽しめるキャラになりきって演じたいという思いがあるかもしれないです。
青木 ちなみに今のりょかちのスタンスは、プロレスで言うと、ベビーなんですか、ヒールなんですか、どっち?
箕輪 ってかそんな区分けあるんですか?
青木 多分ベビーだよね。
りょかち アイドル?
箕輪 どっちかって言ったら(りょかちは)ベビーだね。今のところりょかちはヒールになることはないよね。
りょかち そうなんですよ。ヒールになる勇気がないかも。
青木 それは両方できた方が強いです。はあちゅうさんが強いのは、ヒールなんだけど、ベビーなんですよ。実際に会うとベビー。そして普段の記事でもベビーになる時があるんですよ。あれは強いですよ。猪木的世界観ですよ。
りょかち へぇ!はあちゅうさん=猪木さん。
青木 はあちゅうさんは猪木です。はあちゅうさんはベビーでもヒールでもやるし、基本的に自分で試合作っちゃうし。自分で戦いのリングを作ってやっちゃうし。はあちゅうさんは自分のルールを持ってる。
りょかち はあちゅうさんはネット上で強い。
青木 そう、そして刀を持ってる。何が怖いって、決めごとやってるのにそれを破って強くいけるみたいな、常に真剣勝負感がある。だから彼女がステマみたいなのをしないのはすごい、あれは刀だと思っています。
りょかち はあちゅうさんのこと大好きですね。
青木 大好きです。俺は「はあ様」って愛称をいつもツイートしてます。
りょかち 私も刀を持てるように頑張らなくては。
箕輪 そうだね、若いツイッターで人気の女子って、代わりはいくらでも出てきちゃうからね。
りょかち それは課題です。いろんな人に30歳を超えても活躍できる人でいなきゃダメだよって言われてます。りょかちとして色んな人から面白がられ続けるポジションで末永くネット上にいたいです。
箕輪 それは自己顕示欲なんですか?
りょかち うーん。自分のことをもっと知ってほしいというよりは、これからもいっぱいいろんなことをネット上で試してみたい。一個一個やっている実験結果が、仮説どおりもしくは仮説以上に上手くいったらそれが私の成功体験。なので実験場を大きくするために自分の影響力を大きくしていきたいと思ってます。ちなみに、今はオンラインサロンに非常に興味があります。
箕輪 サロンでやればいいじゃない。
りょかち 箕輪さん、どんなサロンやればいいですか? サロンのプロとしてアドバイスください!
箕輪 それで言うと、サロンやるのは炎上するようなタイプが向いてるよね。なのでさっきも言ったけど、まず炎上して、それで自分のキャラの輪郭をはっきりさせた方がいい。そうするとりょかちに対して、好き嫌いがはっきりとしてたフォロアーつく。敵も味方も多い状況をつくって、味方をがっとより味方にするのがサロンのイメージかもしれないですね。それこそ安直に自撮りサロンとかやるのも手ですが、それはノウハウになっちゃうから、一時は流行るかもしれないけど、絶対廃れるですよね。みんなノウハウを学んだら終わりだから。
りょかち まちがいないですね。
箕輪 ノウハウじゃなくて、人間関係で結びつけられば、もう学ぶとかじゃないから永遠にそれが続く。やっぱそういう意味でも主張が見えた方がいいですね。どんな炎上しようと私はこう思う、みたいな。はあちゅう的な猪木的な。
りょかち ホントに熱狂してる人の濃い密度のコミュニティってかんじですね。
箕輪 それで炎上すればするほど、サロンメンバーむしろ結託するみたいな。共通の敵が出るとコミュニティが強くなるから。だから青木さんがどんどんスターになるより、むしろいろいろ炎上したり、試合で負けてがんばってる方がコミュニティが強くなったりするから。なのでりょかちも、もっと人間を丸出しにした方がいいですね。
青木 そう、でも難しくてね。人生は売っちゃだめなんですよ。
りょかち 人生を売っちゃダメ!?
青木 人生売ったらもう売るものなくなっちゃうじゃん。売るんじゃなくて、人生見せるの!
りょかち 難しい。見せると売るのちがいは?
青木 売るのは、選手だったら青木選手どこどこで試合してください、わかりましたって行くこと。じゃなくて、オレはオレでやりたいことやるって言って、みんな見ろって感じ。要は自分の土俵に持ってくるってこと。それで絶対媚びちゃダメ。見せるだけ、見せて金取るんすよ。
箕輪 ある著名人がオンラインサロン10万円で、入ってくれたらなんでもしますって言っても結局一人も入らんかったすよ。まあ10万円が高いんだけど、「なんでもします」とか絶対ダメなんですよ。要は飲み会に呼べますとか、そういうのって逆に飽きちゃって。やっぱりホント教祖みたいに、俺はこっち行くからおまえらがついてこいよ、おまえらが支えろよって。
青木 そう、人生見せるんですよね。
りょかち めっちゃ勉強になる。サロンを始める時の参考にします。本当に青木さん、箕輪さん、ありがとうございました。
おまけ
[SNS時代の恋愛について、りょかちが青木真也にアドバイス]
青木 今の20代の子たちは、SNSからはじまる恋って多いのかな?
りょかち そうですね、多いです。そしてSNSがあるから、生まれる嫉妬もあります。「いつも23時くらいにインスタをストーリー上げてるのに、今日はなんで上げてないの、今日週末なのに。何してんだろ?」って思います。
青木 じゃあ、今のSNSは恋愛でどう使ったらいいんですか? 理想の人にアプローチするには。
りょかち やっぱりみんなに周りにその人のことが好きだってことはバレたくないじゃないですか。なのでInstagramやTwitterだとコメントとかリプとかするんじゃなくて、その相手のちょっと古い投稿やどうでもいい投稿を、連続していいね押したりしますね。縦ファボっていうやつです。
青木 なるほど、すると向こうには通知が一気に行くわけね。
りょかち はい、通知でいいねが表示されて相手にもわかるので、ひっそりと好意が伝えらえます。
青木 Facebookのすげー昔の写真とかいいねするとか。
りょかち 自分のことをこっそり気にしてくれている感。それから、次に今度は自分のなんでもないツイートに向こうからファボが来たら脈ありだと思います。
青木 脈アリだったらどう展開したらいいんですか?
りょかち リプライやコメントを送ってください。DMでもいいかもです。あと大切なのは、Twitterの場合、バレるのがまずいならそのあと忘れないようにそのファボをちゃんと消さないといけないです(笑)ファボ欄を見てる人、結構いるんですよね……。お気に入りしている投稿って意外に本音があらわれているから、チェックしているっていう人もいる。なので好きな人に縦ふぁぼしたあとは、忘れずに消しちゃいましょう!
青木 参考にします(笑)
(対談おわり)
↓今までの対談はこちらから↓
http://www.gentosha.jp/category/ryokachii_aoki
■■『インカメ越しのネット世界』好評発売中■■
インカメ越しのネット世界 りょかち(著)
◯内容紹介
IT企業で働く傍ら「自撮り女子」として人気の著者が、セルフィーアプリ、ネットレビュー、動画コミュニケーション、ネット広告の未来、マッチングアプリ、サブアカウント、SNS時代のブランディング、レガシーメディアとWEBメディアなどの新しいインターネット文化を独自の目線でエモく斬る! 幻冬舎plusので人気連載に書き下ろしコンテンツを加え、待望の書籍化。巻末には、はあちゅうとの15,000字を超える赤裸々対談「女の子がいつまでもネットの第一線に立ち続けるために」も収録。さらに購入者限定にりょかちからLINEであとがきが送られてくる特典付き!
↓↓購入はこちらから↓↓
◯電子書籍版(5/26発売)
Amazon Kindleストア
→ https://www.amazon.co.jp/dp/B0728BJBNK/
楽天kobo
→ http://books.rakuten.co.jp/rk/fddc2bcfbfc731678efe2d0dbd4f64bd/
iBooks
→ https://itunes.apple.com/jp/book/id1237523367?mt=11
◯紙書籍<プリントオンデマンド版>(5/26発売)
Amazon
→ https://www.amazon.co.jp/dp/B071HV6CS3/
幻冬舎plusでの連載「インカメ越しのネット世界」はこちら
http://www.gentosha.jp/category/ryokachii
自撮りIT女子 vs 格闘家「異種格闘技対談」
『インカメ越しのネット世界』を出版した自撮り女子 りょかちと、格闘家で『空気を読んではいけない』などの著作でもおなじみの格闘家 青木真也の異種格闘技対談が実現。聞き手に編集者 箕輪厚介を向かえて二人の意外な共通点をあぶり出す!