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「ひきこもり」といえば、若者というイメージを持っている人も多いだろう。ところが今、40~64歳の「中高年ひきこもり」が増えているという。その数、なんと61万人。この状態を放置すれば、生活保護受給者が大量発生し、日本の社会保障制度を根幹から揺るがすことになる……。そう警鐘を鳴らすのは、この問題の第一人者である斎藤環さんの著書『中高年ひきこもり』だ。まさに「決定版解説書」といえる本書より、一部を抜粋しよう。
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内閣府の調査では、40〜64歳のひきこもり状態にある人は推計61万人と、15〜39歳の54万人を大きく上回る。中高年ひきこもりで最も深刻なのは、80代の親が50代の子どもの面倒を見なければならないという「8050問題」だ。家族の孤立、孤独死・生活保護受給者の大量発生――中高年ひきこもりは、いまや日本の重大な社会問題だ。だが、世間では誤解と偏見がまだ根強く、そのことが事態をさらに悪化させている。「ひきこもり」とはそもそも何か。何が正しい支援なのか。第一人者による決定版解説書。
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