「地蔵盆、綿菓子。蜂蜜のように、甘い、どろっぷ、どろっぷ。夏の落とし物」
不可解なメモを残し、桐島家の長女が失踪した。
麻布十番で同居していた次女の菓子、関西の実家暮らしの三女・虹と四女・なつめはそれぞれの記憶を頼りに、姉の輪郭を探り始める。
頓狂かつコケティッシュな魅力を持つ長女・艶子はなぜいなくなったのか?
東京で夢を追いかけ生きていくーーその困難と至福を描く、傑作長編。
第4回新潮エンターテインメント大賞受賞作。
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