日本近代を動かした英傑(おとこ) 吉田松陰、久坂玄瑞、楫取(かとり)素彦の生涯を見届けた、知られざる「女の一生」とは。
2015年NHK大河ドラマ『花燃ゆ』のヒロイン・杉文。
なぜ今、まったく無名といっていい文を主役にしたのか。
歴代の大河ドラマで時代考証を務めた著者が、文の人生を通り過ぎた男たち、吉田松陰、久坂玄瑞、楫取素彦との関わり合いから「名もなき女の一生」に迫る。
【内容抜粋】
●大河ドラマ『花燃ゆ』の題名に秘められた意味
●「篤姫」「新島八重」と同時代を生きながらどう違うか
●「女性登用」時代にあえて問う「名もなき女たちの偉大さ」
●文の子ども時代が偲ばれる姉・芳子の談話
●司馬遼太郎が「維新史の奇蹟」と呼んだ松陰の存在
●兄・松陰の早すぎる死を、文はどう受け止めたか
●久坂玄瑞が最初、文との縁談を渋った理由とは
●20通の手紙が語る玄瑞と文の、短いながら細やかな夫婦愛
●楫取、男爵となり華族に列せられ、美和子は男爵夫人となる
●楫取素彦は、なぜ歴史上の主役にならなかったのか
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