戦況は、いよいよ敗色濃厚。時代の荒波は著者の人生をものみ込んでいく。満洲から帰国し、佐世保海兵団に入隊。訓練に明け暮れていたある日、ついにその日がやってきた。玉音放送――。逸脱者・沼正三の目に敗戦国ニッポンはどう映ったのか。変態としての自分を余すところなく晒し、かつ、激動昭和の知られざる真の姿を描いた名著。
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