名立たる画人の贋絵を描いた廉で公事宿「鯉屋」へお預けの身となった扇絵師の定助。源十郎と菊太郎は、彼の普段の律儀な仕事ぶりから事件には裏があると踏む。やがて二人は定助から思いがけない話を聞かされる……。天稟に恵まれながら世に出ようとしない扇絵師の哀しい胸中に菊太郎が迫る表題作ほか全六編収録。人気時代小説シリーズ第十一集。
- 幻冬舎plusでの読書にはインターネット通信(オンライン)環境が必要です。
- ※特に、画像が多い本やコミック作品を読む際は通信するデータ量が多いため、高速なブロードバンド通信環境を推奨いたします。