旧主信長が夢見た天下統一を秀吉はついに成し遂げる。だがその心には、老いて得た嫡子・鶴松の行く末への不安、いかな栄達もこの世かぎりという哀感が漂っていた。家中に石田三成ら武家官僚と他の武将たちとの軋轢が生じるなか、秀吉は自らを鼓舞し、明国討伐に着手する。豊臣家瓦解の源泉となった唐攻めを、苛烈にして臨場感豊かに描く第四巻。
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