大坂の大店質屋で、天文学の研究に精進する宗介は、阿蘭陀語の天才にして、眉目秀麗な町人学者。そんな宗介のもとに、ある日、蘭語の文が持ち込まれる。それは、遊郭で死んだ女郎が生前大切にしていたもので、女の身許を明かす手掛かりを掴むため、解読をしてほしいと いう。だが、他愛のないやりとりだけが記されていたこの文が、やがて大坂の街を揺るがす、ある巨大な陰謀に繋がっていく――人気シリーズ第二弾。
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