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恋する旅女、世界をゆく ~世界中に友達1000人できるかな~

2015.06.24 公開 ポスト

『恋する旅女、美容大国タイ・バンコクにいく!』出版記念トークイベントのレポートを公開!小林希(旅作家)

「恋する旅女シリーズ」第2弾、『恋する旅女、美容大国タイ・バンコクにいく!』の出版を記念して、6月13日(土)に小林希さんのトークイベントを開催しました。当日は特別ゲストとして、本の中でも小林さんの旅をサポートした親友のクリナさん、モデレーターに、小林さんをデビュー以来取材し続けてきたライターの市來孝人さんをお招きしました。今回はそのイベントレポートを公開いたします。

—今回の本の出版の経緯について、まずは教えてください。
今回は「美を巡る旅」です。世界中、長旅をしてすっかり”オス化”してしまって見た目も中身もたくましくなってしまっていたのですが、むしろ、これでいいんだと思っていました。そんな中バンコクにいる幼なじみクリナちゃんに会いにいった時に「どうしたの?」って話をされて…「ここは美容大国タイ、美を取り戻そうって」。見た目から、中身から、美を取り戻すのが今回の旅です。

—今回は、タイ国際航空のフライトから旅がスタートしていますが。
最近は旅にはLCCで行くことが多いのですが、今回は企画の段階から美を意識して臨もうと思ってました。なので機内から十分に美容大国タイを味わえる、タイ航空で行くことにしました。実際乗ってみてタイ国際航空はCAさんの立ち居振る舞いも綺麗で、紫の内装も素敵で。なんだか、座る姿勢や意識も変わりましたね。

—バンコクで様々なスポットを回っていますが、どうやって調べたんですか?
これはクリナから聞きました。ガイドブックも参考にしましたが、ガイドブックに載っているものと、現地に駐在している方が行っているところってびっくりするほど違うんですよ。

—体を張った体験も多いようで…一番印象に残ったのは?
セルライト除去ですね。人生でこれまで声が出たことない位痛くて、しかも、マッサージしている方はずっとゲップしてるんですよ(笑)。なんだろうと思ったら「アンタさ、なんかついてるのよ。ゴーストが」って。そのゲップで生霊を取っているらしいんです……。

—バイクタクシーの乗りこなしから、タイの女性の立ち居振る舞いを学ぶなんて記述もありましたね。
バイクタクシーに乗る時って、今までの私なら「ガッ」とたくましく足を開いて後部座席に跨って「Go!」みたいな感じで。それをクリナに言ったら、「タイの女性をよく見てごらん、みんな横座りしているよ」って。確かによく見たらその通りでした。現地の女性の華麗な座り方を見ているうちにバイクが白馬に見えてくる位で、初めは怖かったですが思い切って、その座り方をマネしました。そうしたら運転手さんの態度、変わったんですよ。レディーの扱いになった。美はこういうことの積み重ねでもあるんだと思いました。

—現地ならではの服も買いに行ったり。
これまではボロボロでいかにも異国に馴染んでいるのがいいと思っていたのですが、クリナが「もうちょっと綺麗な服を着てみたら?」って。今バンコクはファッション系のモールも建設ラッシュだし、とにかく安いし、気になった服はとにかく試してみようと。買った服はクリナと家でファッションショーですよ(笑)。

—現地でタイの方に突撃インタビューもしたみたいで。
はい、現地の生の美しい女性の声を聞いてみないとはじまらないと思いまして、思い切って現地の美女に突撃しました(笑)。てっきり、彼女たちは色んなサロンやエステに通っているんだろうなと思ったら、みんな何もしていないんですよ。なぜそんなに肌がしっとりと綺麗かといったら、水を飲む、保湿する、運動する、食事に気をつける。え、それだけ? みたいな。でもそれで学んだのは基本的なことこそ大切で、続けることが必要だということでした。タイの美女の秘密の一つは地道な努力だったんですよ。

—第二章は旅でもっと綺麗になる、というテーマですね。
第一章で書いたのは、とにかくオス化して失ったものをゼロまで戻すエピソード。第二章はゼロに戻った自分が、そこからさらにもっと面白いことしちゃおうとか、綺麗になっちゃいたいとか、そんな体験を綴りました。例えばムエタイ体験をしたんですけれど、ホントオススメです。先生がかっこいいんですよ。またムエタイショーも観戦しました。戦うファイターたちはとにかくみんなお美しい、素敵なイケメンさんです。こういった体験も、女性としては美につながるのではと思いました(笑)。

—今日着ていらっしゃるドレスも現地で作ったオートクチュールですよね。
はい、まずオートクチュールって夢じゃないですか。それがタイだと驚きの安さ! これは作らないわけにはいかないですよね。サイズも測ってもらって、自分の思っているデザインが形になるのは快感ですよ。(今日着ているドレス以外にも)作った服があって、他にも持ってきました。(完成までは)急いでもらって10日間から2週間くらいですかね。そのタイミングで試着してサイズが合わなかったら、また直してもらうことも可能です。短期旅行だと難しいかもしれませんが、完成後配送して頂いたりをうまく交渉しても是非タイに行ったらみなさんにやってもらいたいです。

—第三章では色んな現地で買える商品のレビューが出てきます。
石鹸とか、シャンプーとか、ヘアオイルとかを使って100本ノックのようにレポートしました。タイの美容品は本当に質が良くて、それでいて安い。詳しくは本で紹介してますので是非みなさんお試しください!

左からモデレーターの市來さん、小林希さん、クリナさん

—実は、本日は本の中でも小林さんの旅をサポートしたクリナさんが、会場にお越し頂いています! 旅のサポートのみならず、現地で小林さんのリクエストに答えてボディジュエリーを描いたんですよね?
クリナ:本の中で彼女からのリクエストでネコを描いている様子を紹介いただきました。ボディジュエリーって本来は型を転写する形なのですが、彼女のリクエストはフリーハンドで書いてくれって。美のためならと思い、頑張りました。本のカバー写真の彼女の顔にしているボディジュエリーもフリーハンドで頑張りました。

小林:クリナ、無理言ってごめん! 腕にもしてもらったんですが、タイに着いた時、私の最初のリクエストでは「雨がいい」だったのですが、バンコクを去る時には「晴れたネコを書いてくれ」って言ってしまいました(笑)。

—なるほど、それはバンコクで過ごす中で、心境の変化が影響してるんでしょうか?

小林:旅をする時はいつも、考えるテーマみたいなものがあるんです。今回は「美」ということもあったけれど、これからの未来とか、今までのこととか、色んなところに思いを馳せるわけですね。正直今回の旅でも美を手に入れたのと同時に、内心でも変化がありました。それがボディジュエリーにも反映したかったんです。最後の気持ちは「晴れたネコ」になったんです。

—「おわりに」ではお二人でチェンマイに旅していますが、チェンマイに決めたきっかけは。
小林:せっかくの女二人だから、いかにも旅という過ごし方をしたいよねって。タクシーで行けるところだと道が混むので、じゃあ思い切って空路で行ける所にして、いつものバンコクの喧噪から離れて二人で思い出を作ろうって。泊まったのはフォーシーズンズホテルです。安い宿でずっと旅を続けているので、たまにはお姫様気分で。

—現地ではどういった過ごし方を?
クリナ:バンコクから連れ出してくれたのはいいものの「クリナ、ネコ追いかけていい?」って、一日中ネコを追いかけていましたね(笑)。
小林:もちろん美を求めてたんですが、ネコをとるのも趣味なんで。ただおかげで良い写真が撮れました(笑)。

—ホテルの部屋がすごかったそうで。
小林:巻頭の写真にもあるんですけれど、まるでナポレオンが使ってそうな(笑)…いくら回ってもどこにもぶつからないくらい広いです。
クリナ:最初入ったとき、「ここは共同スペース?」って思いましたね。

—お二人でお話もされたと思うんですが、女性二人での旅ならではの楽しみ方もあるんじゃないですか。
小林:「久しぶりだよね、こういう旅」って。
クリナ:女子同士だからこそ共感できる点はありますね。
小林:ひとり旅だと本当に女性らしさより、生き抜くたくましさが大事になるので。ボサボサになったり、ネコを追いかけたり、過酷な環境でもごろ寝したり…という旅になるのですが、女子二人だと思い出話とか、これからのこととか(を話して)、そんな時間のなかで昔にも戻っていくし。女二人だから楽しめたなと思いますね。
私たちは環境が全然違うんです。彼女は3人お子さんがいて、私はとにかく夢に向かって全力投球の途中で、彼女は私が持っていない全てを持っている。彼女にはない世界を私は持っている。お互いを尊重し合って、刺激にもしていくという感じです。(中高と)今まで一緒だったのが違う道を歩みはじめて、また再び必ず戻ってくるというか、接点があると改めて感じられて嬉しかったです。この本では旅が好きな人だけじゃなくて、そんな女子同士のやり取りにも共感してくれると良いなって思いますね。

—この旅を経て「美」の真髄はどこにあると思いましたか?
小林:あとがきにも書いている通り、結局外側ばかり若返る美を求めてみても、それは自然の摂理が追いつかないので、どう美しく老いていくかということをこの旅で改めて考えました。その為には見た目も気にしなければいけないけれど、最低限のことをこなすのは基本的なことであって、さらに大切なのって内側なのかなと思いましたね。是非みなさん、本を読んで、できればタイに行って「美」の真髄を感じてみてください。
 

< 聞き手/文・市來孝人 >
 

幻冬舎plusでは無料で書籍の一部を公開中
6月10日(水)はじめに
6月11日(木)「美」への道はタイ航空から始まる(前編)
6月12日(金)「美」への道はタイ航空から始まる(後編)
6月13日(土)カサカサな肌をひと剥き、さようならオス肌(前編)
6月14日(日)カサカサな肌をひと剥き、さようならオス肌(後編)
6月15日(月)予約の取れない病院で本格的にシミ・ソバカスを撃退 (前編)
6月16日(火)予約の取れない病院で本格的にシミ・ソバカスを撃退(後編)

作品情報
書籍は6月10日より全国主要書店およびネット書店で発売しました。さらに電子書籍も同時に発売。なお電子版は著者が帰国後に追加取材をして執筆した 「"タイ国際航空"の現役日本人キャビンアテンダント(CA)の皆さんに聞いた美の秘訣」を電子版限定特典として収録!  どちらも要チェックです!

恋する旅女、美容大国タイ・バンコクにいく! / 小林希(著) 
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�目次
はじめに


第一章 「旅でオス化したあれこれ、美(オンナ)を取り戻せ!」 

・「美」への道は、タイ国際航空から始まる――機内からタイがスタート! 女心と旅心を満たしてくれる美しい始まり
・カサカサな肌をひと剥き、さようならオス肌——駐在員妻の流行のシミ取りクリームで肌ピーリング
・予約の取れない病院で本格的にシミ・ソバカスを撃退―−1日10人の日本人女性が押しかけるフルーツ酸ピーリング
・見た目が悪いほど、効果絶大なかっさマッサージ―—滞った体の血液を流して全身のくすみと疲れを取る
・体にこびりついた強情なセルライトを除去ーー不思議なマッサージ屋で、脂肪とともに体についたアレも取って、スッキリスリムに!?
・脱・おばさんの一歩として化粧を見直すーータイのプチプラコスメとタイ美人のメイクに学ぶ
・クーパーを守れ!――オス化による女性ホルモン減少で、バストがしぼむ&垂れるのを食い止める
・女性らしい身のこなしレッスンーーミススカート美女に習う、バイクタクシーを白馬に見せる乗り方
・旅先で、イケイケのファッショニスタになるーープチプラファッションで着てみたい服をとことん挑戦する
・美人は「保湿」で作られる——タイの美女達に直接聞いた、美しい肌になるためにしているすべて

第二章 「旅でもっと綺麗になる!」

・人生初のオートクチュール―—布選び、身体測定、デザイン……私だけの服を作って姫になる
・ボディジュエリーで輝く―—ブロンズ肌にタトゥ気分で、ワイルドでかっこいい女を気どろう
・爪先から女子度をあげる——ネイルはゲイにお任せあれ。ついでに見習うべきあれこれ
・パワーストーンを作って柔らかく素直な女になる―—駐在妻御用達のヤニンさんによるスピリチュアル鑑定
・美味しい屋台料理は美の宝庫―—地元のイケメンとの交流で胸きゅん、気づけばおかわり3皿目
・ムエタイを観戦&体験レッスン―—トキメキながらストレス発散して引き締まった体になる
・絶叫から始めるタイ料理教室——美容によいタイ食材を使いこなし、料理のできる女に生まれ変わる

第三章 「旅女が試した美アイテム、嘘なしトーク」

・【フェイスケア】
・【ボディケア】
・【ヘアケア】
・【お役立ちグッズ】
・【食べ物】

おわりに
・女二人のプチ美をめぐる旅 その1ーーチェンマイの豪華ホテルに宿泊、プリンセルツアーで女である喜びを味わう
・女二人のプチ美をめぐる旅 その2ーー占い師マダム・エヌによる壮大な時空旅行と美しい人生について考える

あとがき


電子書籍特別付録 "タイ国際航空"の現役日本人キャビンアテンダント(CA)の皆さんに聞いた美の秘訣(電子書籍のみ)

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恋する旅女、世界をゆく ~世界中に友達1000人できるかな~

29歳で会社を辞めて世界放浪をはじめる。結婚や出産という女のピークを迎える30歳を前に、敢えて旅女(たびじょ)になると決めたのは、自分らしく生きることへの挑戦だったーー。世界で友達1000人を目標に、旅ライター小林希が南米巡りながら出会った人々や場所を紹介する旅日記。

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小林希 旅作家

一九八二年東京生まれ。旅作家。元編集者。出版社を退社し、世界放浪の旅へ。1年後帰国して、『恋する旅女、世界をゆくー29歳、会社を辞めて旅に出た』(幻冬舎文庫)で作家に転身。旅をしながらネコの写真を撮り続ける。また、執筆活動の傍ら、瀬戸内海の島にゲストハウスをオープンするなど島おこしに奔走する。著書に『泣きたくなる旅の日は、世界が美しい』(幻冬舎)など多数。現在五十五カ国をめぐる。『デジタルカメラマガジン』(インプレス)で「世界のネコに恋して」を連載中。
◆インスタグラム&ツイッター:nozokoneko

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