縁起物で運を強くする方法は? 病気には祈祷が効く? 神様はどんな人が好き? 人は死んだらどうなるの? スピリチュアル好きから圧倒的支持を集める桜井識子さんの著書、『神様、福運を招くコツはありますか?』は、こうした「見えない世界」の疑問にズバリ答えてくれる一冊。なんだか最近、うまくいかないな……とお悩みの方、神仏を味方につけて人生を「幸転」させてみませんか? 今回は特別に、本書の一部をみなさんにおすそ分けします。
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神様がすることを丸ごと信じる
以前、福岡市に住む息子に会いに行ったついでに数日間滞在して、福岡の神社をいくつか参拝しました。太宰府天満宮にも行きました。太宰府には菅原道真公神様がいらっしゃったので、いろいろとお話を聞かせてもらいました。
太宰府天満宮も眷属(人間の眷属です。神様修行をされている方々です)がとても多いです。これだけ眷属がいて、「試験に不合格でした」となったら、その理由は北野天満宮の神様が話していたようなことでしょうか? と質問をしてみました。
するとやっぱり「神として正しいことをしている」と返ってきました。その人間にとって一番良いと思われる方向へ導くのだそうです。
「不合格になったのは神様に嫌われているからでしょうか?」という質問を数通もらったことがあります。何か神社で失礼をしたから? と悩んでいた方もおられました。不合格になると、神様に嫌われたからそれで落とされた、と思ってしまう人が少なくないのです。
これは道真公神様のお言葉です。
「人間のことを憎く思う神はいない」
憎くて不合格にしているのではないぞ、という意味です。
「神はみな人間が好きである」とも言われました。そういえば、伊勢神宮の内宮に勤める、多くの神々も口を揃えて同じことを言っていたなー、と思い出しました。
道真公神様によると、たしかに力及ばずの眷属がいることも……否定はできないそうです。まだ眷属になって日が浅い存在のことを言っているのかな、と私は思いました。一生懸命に頑張っても力が足りない、ということがないこともない、のだそうです(その口ぶりからして、まれな出来事だと思われます)。
ほぼすべての不合格は、神様に考えがあって……、ちゃんとした理由があって落としているとのことです。
そこで道真公神様は大変ありがたいことを教えてくれました。
「神が存在する、と信じる。これが“信仰心”だが、神がすることを信じる、これも“信仰心”である」と。
試験に落ちた、もしくは願掛けが叶わなかった、となると、つい、神様はどうして願いを聞き届けてくれなかったの!? どうして私を悲しませる結果にしたの? と愚痴を言いたくなると思います。
私は嫌われているの? 失礼があったの? と、ああだこうだと考えるのではなく、不合格になったのは、もしくは願掛けが叶わなかったのは、「神様が良いようにしてくれたのだ」と“信じる”、それも信仰心だと言うのです。
神様がして下さったことを(自分の希望とは違っていても)丸ごと素直に信じる、それが信仰である、と……。
「願掛け」が叶わなくてよかった
これはどこかで書いたと思いますが、私の1回目の結婚は夫の不倫で離婚という結果になりました。離婚を決意するまでの間、私は一生懸命神様にお願いしました。夫が不倫をやめてくれますように、家庭円満な状態に戻りますように、と力がある神様のところへあちこち行って必死で願掛けをしました。
しかし、願いはどの神様にも聞き入れてもらえず、離婚となったのです。その時は神様を恨んだりもしましたし、八つ当たりもしました。
あれから時が過ぎて、今思うに、あの時私の希望通りにするのではなく、私の幸せを優先して下さった、そのことは本当にありがたいことでした。神様が人間の言いなりに願いを叶える存在だったら、今の私はありません。
「彼女と別れても、俺はこの先、また浮気をすると思う」などと、こっそり会っているのがバレた時に言っていた人なのです。元の鞘に収まったところで、幸せに暮らしているとは思えません。ありがとうございました! と、願掛けを叶えなかった神様方に、今更ながらひれ伏してお礼を言いたいくらいです。
神様は私たち人間よりはるかに波動の高い存在です。未来も見えます。霊的な知識も真理もすべてわかっていますから、任せて大丈夫なのです。
私の息子は高校受験で、第1志望の高校に落ちました。成績から言って落ちるはずがないのに、まさかの不合格でした。神様がついていながら不合格だった、ということは息子はあえて落とされたわけです。神様の力で。受かっていたところを。
息子が歩む人生はその方面ではなかったのだな~、と私は思っています。息子はまだ若いので、それが正解でした、とわかるのはもっと先になると思います。でもきっと、あの時落ちて良かった~、という日が来ると信じています。信仰心とはそういうことを言うのだと思います。
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この続きは書籍『神様、福運を招くコツはありますか?』をご覧ください。
神様、福運を招くコツはありますか?
縁起物で運を強くする方法は? 病気には祈祷が効く? 神様はどんな人が好き? 人は死んだらどうなるの? スピリチュアル好きから圧倒的支持を集める桜井識子さんの著書、『神様、福運を招くコツはありますか?』は、こうした「見えない世界」の疑問にズバリ答えてくれる一冊。なんだか最近、うまくいかないな……とお悩みの方、神仏を味方につけて人生を「幸転」させてみませんか? 今回は特別に、本書の一部をみなさんにおすそ分けします。