エクササイズを頑張っているけど、効果がいまいち感じられない……そんな人は、せっかくのエクササイズが違う部位に効いている可能性あり。
『やっぱりおなか、やせるのどっち? 勘違いだらけのエクササイズ』(八田永子著)には、正しい身体の使い方、動かし方、効果が本当に出るエクササイズの方法が、ついついやりがちな方法と比較して説明されています。
あるべきところに筋肉がある、理想のプロポーションを目指して、今のやり方は正しいのか、本書を参考に一度見直してみてください。
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半分正解、半分不正解
ここでいうコアトレとは、背骨に近い体幹の筋肉を強化するトレーニングのことです。もともとこのトレーニングは、やせることを目的にしたものではありません。体の軸をしっかりさせて、動きやすい体、しなやかで強靭な体をつくることを目的としています。
ところが、このトレーニングをすることで、太かったおなかが凹んでくる人がいます。少し細くなるだけで、あまり変わらないという人もいます。
なぜこういった差が現れるかというと、おなかが太い人には、2つのタイプがあるからです。
一つは「内臓脂肪型」といって、中年男性に多いタイプ。内臓のまわりに脂肪が蓄積することで、おなかが太くなります。
もう一つは「皮下脂肪型」で、皮膚の下に脂肪がたまります。女性ホルモンが関係するタイプで、女性によく見られます。
このほかに、筋肉マッチョ型の肥満もありますが、これは太ももなどが太くなるタイプ。おなかの肥満には関係ありません。
おなかが凹みやすいのは内臓脂肪型の人です。皮下脂肪に比べ、内臓脂肪は代謝されやすく、運動をすることで細くなりやすいのです。それに比べ、皮下脂肪は代謝されにくく、やせるのに少し時間がかかります。どちらも、有酸素運動で汗をかくことをおすすめします。
女性が閉経すると、それまでの皮下脂肪型に、内臓脂肪型が加わってしまうことがあります。こうなると、おなかを凹ますのはなかなか大変です。まず内臓脂肪が減り、それから皮下脂肪が減るので、効果が現れるまで長期戦となってしまいます。
脂肪が減る以上におなかが細く感じる
コアトレを行うことで、みるみる脂肪が減っていくということはありません。しかし、実際には、おなかがかなり細くなったと感じる人が多いようです。
このような効果が現れるのは、コアトレで体幹の筋肉が鍛えられることにより、おなかが引き締まってくるからです。
おなかについている脂肪の量が変わらなくても、筋肉で引き締められた体は、その分だけ細く見えるものです。体重が減っていないのに「やせたね」と言われるのはそういうことなのです。
脂肪が減り、それに加え、筋肉の引き締め効果が現れれば、おなかはもっと凹んだように見えるでしょう。
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Answer:B
体幹を引き締めれば脂肪があっても細く見える
やっぱりおなか、やせるのどっち?勘違いだらけのエクササイズ
エクササイズを頑張っているけど、効果がいまいち感じられない……そんな人は、せっかくのエクササイズが違う部位に効いている可能性あり。
『やっぱりおなか、やせるのどっち? 勘違いだらけのエクササイズ』(八田永子著)には、正しい身体の使い方、動かし方、効果が本当に出るエクササイズの方法が、ついついやりがちな方法と比較して説明されています。
あるべきところに筋肉がある、理想のプロポーションを目指して、今のやり方は正しいのか、本書を参考に一度見直してみてください。