口の中を健康に保つことは、そのまま感染症予防へとつながります。エリカ・アンギャル

コロナ感染症に対して、ワクチンの接種が始まりましたが、その効果は未知数です。エリカ・アンギャルさんが新刊『最強でエレガントな免疫を作る100のレッスン』でお伝えするのは、私たちの身体が持つ天然の最強ワクチン「免疫システム」をより強化する方法。免疫はどんなに医学が進んでも、生活の中で自分で鍛えるしかありません。一部を抜粋してお届けします。

口の中の衛生管理は、感染症だけでなくたくさんの病気と関係があります

口の中には虫歯菌や歯周病菌といった悪い菌だけではなく、よい菌もたくさんいるのはご存じですか？　比較的温かく、栄養分と水分が絶えず供給される口腔内は細菌にとって居心地がよく、なんと700種以上も生息しているといわれています。

これらの口腔内細菌は、腸内細菌と同様に体全体の様々な疾患に関連しています。ですから、口の中の衛生管理は、風邪やインフルエンザなどの感染症はもちろん、肥満、糖尿病、関節リウマチ、結腸がん、アルツハイマー病、胃がん、膵臓がん、心臓病などの予防にもつながります。

私たちは毎秒何千もの細菌を飲み込んでいます。口腔内細菌は唾液に乗り、強い酸が襲いかかる胃も通り抜け、腸に到達し、今度は血液に乗って全身を巡ります。菌によっては腸壁を傷つけてしまうものもあります。また、弱った歯茎から口腔内細菌が直接血液に入り込み、全身に炎症を引き起こす可能性もあります。

口腔内細菌と風邪やインフルエンザとの関連性は、多くの研究で明確に示されています。また、高齢者の口腔ケアと肺炎の重症度、死亡率に大きな関連があることも分かっています。だからこそ、口の中を健康に保つことが非常に重要です。

※口の中の健康を保つ具体的な方法は書籍『最強でエレガントな免疫を作る100のレッスン』をご覧ください。