皆様、新年おめでとうございます。大西桃香です。
2022年、寅年です!
去年は、目の前にあることを自分なりに、一生懸命必死に走り抜けた1年だったと思います。今年は、頑張るのはもちろん、一つ一つ丁寧に、しっかりと自分の力にしていける1年に出来たらいいなと思います!
ということで、記念すべきエッセイ第一回は、兵庫県!
兵庫県は日本酒生産量が日本一で、全国の三分の一を生産している主産地だそうです!
第一回目にふさわしいですね。
兵庫県はですね、幼い頃によく行っていた記憶があります。
明石海峡大橋が見える、舞子浜という海に毎年海水浴に行っていました。
私のパパは海が大好きで、1度の夏に5、6回も連れていってくれたことも! ちょっと多いですよね(笑)。
家族4人で車に乗って出掛けていたのですが、その時はだいたい決まってTUBEさんの「あー夏休み」を聴きながらドライブをしていました。
24年間生きてきて、夏の思い出や、印象深い夏の出来事は? と聞かれると、そのことを思い浮かべます。
AKB48のメンバーの中に兵庫県出身の子がいて仲良くさせてもらっていて、実家にお泊まりに行ったこともあります。その時は明石焼きを食べたり、姫路城を見たりしました。近くでお祭りがやっていたので一緒に歩いて回った思い出もあるなあ。
さて、今回飲んでみた日本酒は櫻正宗さんの「櫻正宗 金稀 純米大吟醸 四〇」です。
華やかな桃色の花びらと金色の掛け紙で、見た目からおめでたい感じです。まさしくお祝いごとやお正月にぴったりですね! 見ているだけでも気持ちが明るくなります。
櫻正宗さんは1625年から、今の伊丹市で酒造りを始め、現在神戸の灘で創醸約400年の灘本流の酒蔵です。
全国に○○正宗と付く酒蔵が数多くありますが、櫻正宗さんは酒銘に正宗を付けた元祖蔵なんだそうです!
まずは香りから。
口元に近づけた時に果実酒かのような、フルーティーな甘い香りがしました。
私はまだあまりたくさんの種類の日本酒を飲んだことがないのですが、日本酒にもこんなに甘い香りのするお酒があるんだ、って驚きました。
そして実際に飲んでみても甘かったです。お米の味も結構残っている印象でした。
でも調べてみると、このお酒は甘口じゃなくて中口なんだそう。中口って初めて聞きました!
日本酒独特のツンとする感じがしなくて、でも口の中には甘さが残る味わい。
初めての感覚です。
今回は常温でいただきましたが、とっても飲みやすかったです。私は熱燗でも飲んでみたいなって思いました。ちなみに櫻正宗さんのオススメは花冷えから常温だそうです。
「花冷え」とは、日本酒を冷やした飲み方のひとつで、約10度で冷涼感を楽しむものです。
実は日本酒には何段階もの温度調節があり、そのお酒に合った温度がそれぞれに存在するようです。冷たい順に、雪冷え(5度)、花冷え(10度)、涼冷え(15度)、常温(20度)、人肌燗(35度)、ぬる燗(40度)、上燗(45度)、熱燗(50度)。更に55度をこえると、飛び切り燗と呼ぶそうです!
こんなに様々な温度での飲み方があったんですね! 初めて知りました。温度の呼び名も、ただ数字で表現されるよりも素敵に感じます。
今ひらめいたのですが、このお酒になら洋菓子に合わせても美味しくいただけそう!
パウンドケーキとか。新しくないですか!? 今度試してみたいです。
このエッセイでは、日本酒と合う食べ物の研究も行っていきますので、読んでくださっている皆様も是非一緒に試してみてもらえると嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
今回の日本酒
都道府県:兵庫県
酒蔵:櫻正宗(さくらまさむね)
酒名:櫻正宗 金稀 純米大吟醸 四〇(きんまれ じゅんまいだいぎんじょう よんじゅう)
酒質:純米大吟醸
使用米:兵庫県産山田錦
精米歩合:40%
アルコール度数:15度
大西さんによる朗読でもお楽しみいただけます!
協力:平出淑恵、世界日本酒機構
撮影:藤藪悠記
※連載の2回目以降は、書籍化に伴い公開を終了しました。ぜひ、2024年2月7日発売の書籍『47の素敵な日本酒』でお楽しみください。
この連載が本になりました!!
大西桃香さんが47都道府県の日本酒を紹介してきた本連載が書籍化しました!
タイトル:47の素敵な日本酒
発売日:2024年2月7日(水)
仕様:A5版並製/一部カラー/144ページ
定価:1500円+税(税込1650円)
ISBN:978-4-344-04230-8
★通常特典:特製ポストカード1枚(全6種類)封入
詳しくは幻冬舎公式サイトのお知らせをご覧ください。
NiHonShu47 47の素敵な日本酒
奈良県のPR活動の一環で出会った日本酒にドはまりした、AKB48チーム8大西桃香さんによる、日本酒エッセイ連載。
飲むのが好きなだけではなく、酒蔵とコラボして大西さんプロデュースの日本酒を発売したり、本格的な日本酒の知識を身に着けるべく日本酒作り体験を行ったりと、日本酒をもっと知るために奮闘中の大西さんが、毎回各都道府県のご当地日本酒をそれぞれ1本、レコメンド。試飲した印象や酒蔵のこと、製造方法、さらにはその都道府県の印象など、大西さんが徹底解説します。
47都道府県の47の日本酒=NiHonShu47を決定します。
※この連載をもとにした書籍、『47の素敵な日本酒』が2024年2月7日に発売となったため、一部の記事を除いて公開を終了しました。