自分のワードローブを見てみて、「グレー」とか「黒」が多いかもと感じた人は、今年はちょっと気持ちを変えてみませんか? もちろん、その色が好きなら無理に我慢することはありませんが、“幸運体質”になるには、取り入れ方にもコツがあります。『心と体をきれいにするカラーセラピー』(高坂美紀著、幻冬舎文庫)からお届けします。
できれば少なくしてほしい色
色を使って心と体をきれいにしていく時、どんな色を使えばいいのでしょうか。
また、使わないほうがいい色というのがあるのでしょうか。
どんな色を使ったら、どんな効果があるのかを知っておきたいですよね。そこでこの章では、「どんどん使ってほしい色」と「できれば少なくしてほしい色」、そして「色別のヒーリング効果」についてお伝えしていきます。ファッションや身の回りにさっそく活用してください。
まず最初に、本当は使わないでほしい色をご紹介しましょう。
でも、その色が好きなら、無理にがまんすることはありません。第一、やめたほうがいい色が学校や会社の「制服」だったら、仕方がないですものね。そんな時は、下着やパジャマ、ふだん着を理想的な色にしてカバーしていけばいいのです。
「グレー」は、できれば使わないで
最も使わないでいただきたい色は「グレー」です。
「グレー」は、赤い光も、オレンジの光も、黄色の光も、緑の光も、青の光も、紫の光も弱めてしまったような色なのです。それだけに、光の色による癒しの恩恵が全部弱くなってしまい、結果として無気力になったり、体がだるくなったりします。
不妊症に悩む男女が、ふだんから「グレー」の愛用者であることが多いのは、単なる偶然とは思えません。
気学的に見ても、
運気を下げ、
すべてを灰にしていく色が「グレー」。
「グレー」を使うと、いきいきした表情が失われ、老化が早まったようになります。だから、若々しく美しくありたい人には、使ってほしくないのです。
どうしても使いたいなら、せめて「明るいグレー」にして、黒か茶色と組み合わせてください。「グレー」を「茶色」と組み合わせると、落ちついて温かい人柄に変わりやすくなり、「グレー」を「黒」と組み合わせると、威厳が増して人に尊敬されるようになります。
「黒」も少なくして
「グレー」の次に少なくしてほしい色は「黒」です。
「黒」は、ほとんどの光を吸収してしまいますから、私たちの目や肌に届く光の量が減ってしまいます。人を活性化させたり、癒したりしてくれる光が体に届かない状態が続くのは、好ましくありません。だから、全身黒というのは、お葬式やお通夜ぐらいに絞ってほしいのです。
気学的に見ても、「黒」は「死」を暗示したり、「秘密」の意味を持っていたり、「隠す」作用を強めたりします。もちろん「黒」を使ったからといって、ただちに死を招くわけではありません。しかし、少なくとも明るくいきいきとした心と体をつくる応援には、ならないのです。
色を引き立て、全体を引き締めるためのアクセントとして「黒」を使い、それほど大好きでもないのに、なんとなく毎日着ているというようなことはやめましょう。
「ダークカラー」は、ほどほどに
心と体をきれいにするための色は、できるだけ明るくしてください。
なぜなら、明るい色を使ったほうが心が浄化されて明るくなりやすく、体がよく動くようになり、意識がしゃきっとするからです。このため、いきいきした笑顔になりやすく、表情が豊かになります。これは、ちょうど顔のストレッチを色が応援しているようなものです。
逆に、「ダークカラー」では心が沈みがちになり、イヤなことがあったあとに暗い気分が長く続きます。そして、それに呼応するかのように体も重くなったと感じ、実際に動きがにぶります。それが続くと心の中には浄化されない怒りや不満がたまって気が重くなり、その重さとつり合う「ダークカラー」でないと不安になるという事態に。こうなると、心ばかりか体の代謝も悪くなって太りやすくなるし、肌がくすんで、老けてしまいます。
そんな悪循環に陥らないように、身につける色やタオル、シーツなどには明るい色を多くしてほしいのです。
たとえば「ダークブラウン」、それから濃くて暗い「ダークグリーン」などをあまり頻繁に身につけないようにしましょう。
特に、
心に影響が大きい上半身に
「ダークカラー」を用いるのは
控えたほうがベターです。
「ダークブラウン」をしょっちゅう身につけていると頑固になりやすく、新しいことを受け入れにくくなります。そうすると、新しい自分に生まれ変わりながら心と体をきれいにしていくための前進力が失なわれやすくなるのです。
また、「ダークグリーン」を使いすぎると怒りやすくなり、自分の思いどおりにいかないことがあるとかんしゃくを起こしては後悔するということの繰り返しになってしまいます。これでは、イライラした顔や、がっくり肩を落とした姿になりやすく、心も体もよどんでしまいます。
そんなことにならないよう、「ダークカラー」を使いすぎないようにして、明るい色を使う機会を増やし、「気」を高めていきましょう。同じ茶系でも、「白っぽいベージュ」のほうがいいのです。
同様に、グリーンは「明るいグリーン」を選んで心と体をきれいにしてください。
心と体をきれいにするカラーセラピー
「銀色で直感が冴える」「明るいグリーンで美肌&肩こり解消」……ファッションやメイク、アクセサリー、日用品で上手に「色の力」をとりいれれば、運は上向く!『心と体をきれいにするカラーセラピー』(高坂美紀著、幻冬舎文庫)から、色が持つパワーと、上手な使い方でいい波に乗れるヒントをお届けします。2022年は様々な「色」を自分の味方に。