新シリーズ『大名やくざ』を読んだ感想をご紹介。今後も随時更新していく予定です。
いやいや、それ以上やったら命が危ないって!そんな読者の心配を背中で聞きながら、虎之助の暴れっぷりは3巻目でさらにさらにバージョンアップ。しかもサブタイトルが「征夷大将軍を脅す」。脅しちゃヤバいでしょ⁉︎ もはや江戸市中に敵なしの感ありの虎之助。でも、弱点があるんです。それは女。惚れた女のために 知恵を絞る、そんな虎之助兄さんのオトコっぷりの 良さに読者は今夜も酔いしれるのです。
幻冬舎営業局・太田和美(45歳・男性)
個人的にも大好きな風野さんの代表作「赤鬼奉行シリーズ」は昔ワルで浮名を流した根岸肥前守が主人公だったが、今作「大名やくざ」の主人公虎之助は今がワルの真っ只中、まるで根岸肥前の青春時代を見ているような気持ちになった。
義理や人情、そして自分の気持ちに真っ直ぐに突っ走る姿や、場数を踏んだからこそ出来る「やくざ」独特の勘を生かした行動力。
気づけばすっかり虎之助のファンになってしまった。
1巻目にしてものすごいスピードで話が展開しており、虎之助はいったいどこへ向うのかはもちろんのこと、早くも時代小説のひとつの楽しみである、母親の辰を中心とした周りのキャラクター達の今後の動きも目が離せません。
(株)リブロ 東日本運営部 昼間匠(30代・男性)
やくざ育ちが大名になるなんて現実にはちょっとあり得ないけれど、そんな設定をべらんめえ調に生かしきる主人公が痛快。世間一般には鼻つまみ者になりがちなやくざと地位のある武士。結局本当の強さ弱さって何だろう?それはともかく江戸の情景や赤穂浪士を絡めたエピソードも味わい深くて楽しめます。
とにかく何も考えずにすかっとしたい人におすすめ!です。紀伊國屋書店Kinoppy商品ページはこちら
株式会社 紀伊國屋書店 電子書籍事業部 簗瀬裕子(女性)
名誉を傷つけないよう算段立てて根回しするのが大名の知恵ないしは見栄というならば、自らの信念を貫き通すため他人も殺さんとするのがヤクザ流。侠客に対する身震いは一度のみ、大名の建前ごっこを一撃する様はストレス解消に実によい。物干し竿で敵を殺しにかかる主人公は最早パンク。任侠って斜め上にださくて笑える。
拝啓 働く女子の皆様
平日のオフィスの鬱憤、歴史任侠小説で晴らすの、結構アリですヨ。
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BookLive!書店員・エイミー(25歳・女性)
「大名」と「やくざ」の2つの顔を持つ男、要注意です!
小さな悪事を見逃さず野望を遂げていく様はとても軽快で巧妙、その中で時折見せる優しさにはハッとさせられて人情味もたっぷり。
新しい時代小説の幕開けにふさわしい1冊です。
株式会社大阪屋 仕入部 佐久間美幸(女性)
「越後の縮緬(ちりめん)問屋の隠居」なのに正体は「水戸黄門」、「遊び人の金さん」なのに正体は「北町奉行」……で本作は「大名」なのに「やくざ」。そうです、この奇跡のカップリング、絶対に期待を裏切るわけがありません。痛快、男気、破天荒が服を着ているような主人公・虎之助、周りには数々の敵。でもこの男、一歩も退かない…。一読後、肩で風切っている自分に気がつくと思います。日ごろストレスにさらされる同輩諸氏、虎之助の暴れっぷりをその目に焼きつけろ!!
幻冬舎営業局・太田和美(45歳・男性)