『バチェラー・ジャパン』の「男女逆転バージョン」として話題になった、婚活サバイバル番組『バチェロレッテ・ジャパン』。その初代ヒロインを務めたのが、モデルの福田萌子さんです。初の著書『「なりたい自分」になるシンプルなルール』では、福田さんがみずからの経験から生み出した「なりたい自分」になるためのルールを公開。いくつかご紹介しますので、みなさんもぜひ実践してみてください!
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書いて客観的に自分を見つめる
考えたことを、そのまま「考えっぱなし」にしていると、あっという間に頭のなかから消えてしまいます。ですから私は、思いついたことや考えたことは、忘れないうちにノートに書いたり、メモをとるようにしています。
つらい思いをしたときは“感情”がいっぱいあるので、ついたくさん書いてしまいます。たとえば失恋や、仕事がうまくいかないとき、あるいは人から傷つけられたときなど、自分がどう感じているのか、なにがつらいのか。まずは思いつくまま、書くようにしています。
書くと考えが整理され、自分がなぜ「つらい」と感じているのか、なぜネガティブな感情に陥っているのか、分析もできます。さらに翌日読み直すと、より客観的に自分を俯瞰することができ、前日には見えなかったことが見えてきます。
すると、どうしたら今の感情から抜け出せるのか、問題が起きているとしたら、どんな解決方法があるのか、冷静に考えられるようになります。
つまり「書く」という行為は、いわばセルフカウンセリングのようなもの。つらいときこそ、味方になってくれるのです。
以前はノートに書いていましたが、最近は、なにか思いついたら、とりあえずスマホにメモするようにしています。スマホのメモだと手軽なので、いつでも、どこにいても、忘れないうちに記録できます。
朝起きた瞬間や、走っているときなどにアイデアが浮かぶこともあるので、そういうときはボイスメモがとても便利です。
イヤなできごともいい経験になる
私は、書いたものは何度も読み直し、ネガティブな書き方になっていると思った場合は、どうすればポジティブに変換できるかを考えるようにしています。そういうトレーニングを自分に課しているのです。
なぜなら、ポジティブな言葉は、自分もまわりも明るく照らしてくれると信じているから。オードリー・ヘップバーンの言葉にも「美しい唇を手に入れたければ、美しい言葉を発すること」というものがあります。
昔の日本人は「言霊」といって、言葉に霊力が宿ると信じていたそうです。そのため、発した言葉通りのものごとが起きるというのです。
確かにネガティブな言葉を発すると、気持ちがどんどんネガティブになり、ものごとがうまく回らなくなります。逆にポジティブな言葉を発していると、気持ちが上がり、結果的にものごとがうまく進むようになったりもします。昔の人はそういう真理を、「言霊」という言葉で表したのかもしれません。
ネガティブをポジティブに変換する方法は、「何度も書き直す」。
まずは感情に任せて勢いで書いてみて、翌日、あるいは日にちを置いてから「なりたい自分だったらどう考えるか」と点検するような気持ちで文章を添削します。
すると「その言い方、私ってものごとを決めつけていない?」「この考え方は、もう少し多角的な見方に変えたほうがいいよね」「なるほど、こう考えればいいんだ」と、さまざまな気づきが得られます。
あるとき、思いやりのない言葉をかけられたことがありました。その言葉によって傷つけられた直後、「思いやりのない発言をする人は想像力が足りない」と、ノートに書きました。
でもネガティブな視点なのが気になっていたので、数日後ポジティブに変えられないかと考え、逆の言い方に書き換えてみたのです。
「人を幸せにする言葉は、思いやりと想像力でできている」
「書く」「少し時間を置いて読み直す」「書き直す」、その繰り返しで思考が整理され、深まっていきます。
その作業は一気にはできないので、ひとつの文章について、ときには3ヶ月くらいかけて書き直すこともあります。
イヤな思いをしたり、悲しいことがあっても、視点を転換すると、徐々にネガティブな感情が薄れていきます。それどころか先ほどの例でいうと、「私は、人に向けて言葉を発信するときは、思いやりと想像力を大切にしよう」と、自分の学びにもなります。
そして、言葉でそう思考すると、自然と「思いやりと他人への想像力」がある人間へと変わることができるのです。
そのときは、イヤな思いをして傷ついたかもしれません。でもそのおかげで、一歩自分が成長できたと思えば、相手を憎んだり嫌ったりする感情も消えていくのです。
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続きは書籍『「なりたい自分」になるシンプルなルール』をご覧ください。
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