「一年3セットの服で生きる」スタイリスト、あきやあさみさんの新刊『「一セットの服」で自分を好きになる』は、自信をもって生きるために、心を満たす服をまず「一セット」つくりましょう、という提案。9月7日(土)には、服を人生の味方にする実践的な講座を開催します。あきやさんの提案する服で人生を切り拓く方法とは? 講座にもぜひご参加ください。
服で自分を表現してもいいし、隠してもいい
「自分を表現できる服を身につけよう」と言われても「いやいや、いきなりそんなこと言われても困っちゃう」と感じる人もいますよね。
ファッションで自己表現といっても、自分の心の内や性格を全部さらけ出さなければいけないのかというと、そういうわけではありません。
自分の持っている素敵なところを秘密にしたっていいんです。
きっと普段の生活でも「思っていることを全部人に伝えなければいけない場面」ってそんなにはないはずです。
隠したいことや見せたくない面があるのは、当然のこと。さらには誰もが多面的な考えを持っていて、心の中には「いろんな自分」が同時に存在します。
その気持ちを部分的に表現してもいいし、あえて隠してミステリアスにしてもいい。それがファッションの「素晴らしいところ」のひとつだと思っています。私の友人のDさんとEさんの例をお伝えします。
【Dさんの例】
Dさんは営業職をしています。仕事場では明るい性格で感じたことをハキハキ言葉にして伝えるのが上手なDさん。顧客に好印象を持ってもらえるように爽やかな白シャツや、明るいカラーのカーディガンを着ています。
しかし、休日になると「活発で明るい自分」を少し休ませて、「ミステリアスで思慮深い雰囲気でいたい」という気持ちがあるそうです。
休日の服装は、少し陰のあるイメージの服(シースルー素材のトップスや暗い色合いのスタイリングなど)を選び、人とあまり活発にコミュニケーションを取らずに静かに過ごします。
どちらも本来のDさんの姿ではあるけれど、場面によって「出す面」を変えて、ファッションで自分の表し方をコントロールしているのです。
【Eさんの例】
「仕事は自分のペースでコツコツ進めたい!」というEさんは、職場では目立ちすぎないよう、シックな色合いの服(黒やグレーの服)を好んで着ています。
そして休日は思いっきり自分の心を解放するために、大きな花柄の服や極彩色の服、アロハシャツを着て、外食やショッピングに出かけてリフレッシュしているそうです。
DさんとEさんはファッションで自分のスイッチを切り替えて、上手に気分転換しています。
「今は構わないで」というファッションも必要
今は誰ともオープンに話せる気分じゃない(そんな体力もないし、疲れちゃう)と思うとき、誰にでもありますよね。
特に街を歩いていてキャッチセールスに毎回話しかけられてしまったり、仕事の際にプライベートな部分にズカズカ入られたりしそうになると、「もう話しかけないで!」「土足で入ってこないで!」と感じることもあるでしょう。
そんなときに、朗らかな服や柔らかい服を無理に着る必要はありません。もちろん、あなたが抱いている感情や考えていることをオープンに話す必要もありません。
状況が許すのであれば、少し攻撃的なモチーフの服や派手な髪色などで「バリア」を張っていくのも良いアプローチです。
もし服装や髪色を変えたくないのであれば、態度や行動で「話しかけないでほしいオーラ」を出すことも可能です。早足で歩いたり、目線を下に向けたり、マスクで表情を隠したりといった方法もあります。
問題点があるとしたら、積極的に「仲良くなりたい人」からも「○○さんは壁があるな」と思われてしまうこと。
「話しかけづらい人だと思われたくない」と思ったら、好きな人にはこちらから積極的にビッグスマイルと大きな手振りと明るい声で話しかけましょう! 態度もファッションの一部です。
どんなに強い服を着ていても仕草や話し方で友好的な姿勢を見せていれば、気持ちが伝わるものです。
* * *
つづきは、『「一セットの服」で自分を好きになる」をご覧ください。
9月7日(土)開催のあきやあさみさん「“なりたい自分”でどう生きる? 服で人生を動かそう!」講座のアーカイブ販売中です!
詳細は幻冬舎カルチャーのページをご覧ください。
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「一年3セットの服で生きる」スタイリスト、あきやあさみさんの2冊目の本『「一セットの服」で自分を好きになる』について
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