「一年3セットの服で生きる」スタイリスト、あきやあさみさんの新刊『「一セットの服」で自分を好きになる』は、自信をもって生きるために、心を満たす服をまず「一セット」つくりましょう、という提案。5月18日(土)には、より実践的な方法を伝える講座を開催します。あきやさんの提案する服選びの手法とは? 新刊より抜粋してご紹介します。
(3)現在の環境や体調により、「なりたい自分」に向き合うことが難しい
・家庭の事情等で、生活環境が安定しないとき
・仕事が忙しすぎて、時間に余裕がないとき
・病気の治療中などで、体調が安定しないとき
それぞれの事情があって「なりたい」と向き合うのがつらくなってしまうことがあります。
そんなときはモグラ活動をちょっとの間お休みしましょう。そして草原に寝そべってふわふわと流れる雲を見るように「こういう気持ちでありたいな」という言葉を思い浮かべてみてください。
・心穏やかでありたい
・のんびりマイペースに暮らしたい
流れてきた気持ちをひとつずつ書き出して、ファッションに取り入れてみましょう。肌触りのいい服や、締めつけの少ない服、リラックスできるスタイルを選んで心地よい気分を育みましょう。
(4)自分と違うタイプの人に憧れて、「そうなれないなら最初からやらない方がいい」と思ってしまう
時には「自分と正反対の人」や「遠い存在」に憧れてしまうこともありますよね。見た目も性格も生い立ちも考え方も自分と違うタイプだからこそ、とても魅力的に見えるもの。しかし、「そうなれないと悲しいから何もしない」とはじめから諦めてしまうのは、ちょっともったいないことです。
そんなときは、まず憧れの人の「ファッションや見た目」ではなく、「行動」だけ取り入れてみましょう。
例えば「このモデルさんが憧れ!」と思ったら、その方の「ファッション」ではなく「行動」に注目し、スキンケアやストレッチ方法を取り入れてみます。
「この作家さんの小説が好き!」と思ったら、「小説を書く」という「行動」の部分だけ、参考にさせてもらいましょう。最初は誰でも上手くいかないものですが(きっと憧れの人も最初から上手くいくことはなかったでしょう)、一歩踏み出してみることで多くの発見や実りがあります。
その小さな行動の積み重ねは、必ず「なりたい自分像」に近づけてくれます。憧れの人の見た目に近づけるというより、同志として成長していくイメージです。
行動して作ったものを人に褒められたり、認められたりする必要はありません。ただ一人遊びを楽しむようなイメージでやってみましょう。
行動しているうちに、より自分の延長線上にある「なりたい像」や「行動するときに着たいファッション」が見えてきます。
「なりたい」が見つかったら、見る・触れる・身につける
(1)~(4)の葛藤を超えて、自分が「こうなりたい」と思うコンセプトが見つかったら、モグラの巣から地上に繰り出して、どんどんファッションを見て、触れて、身につけていきましょう。思い切って行動すると、
「こんなに楽しいファッションの世界があるんだな」
「何も怖がる必要はなかったんだな」
と、だんだんと自分を受け入れることができます。
たまに他のモグラたちに遭遇しても、自分と比べて落ち込むことはありません。情報交換や交流をして「楽しかったな」「新しい発見があったな」と嬉しいお土産を持って自分の巣穴に戻りましょうね。
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つづきは、『「一セットの服」で自分を好きになる」をご覧ください。
5月18日(土)には、あきやあさみさん講座「“なりたい自分”を知って“心満たす服”を手に入れる」を開催!
会場チケットは完売ですが、オンラインはまだまだ受付中です。内容・申し込み方法は幻冬舎大学のページをご覧ください。
「一セットの服」で自分を好きになる
「一年3セットの服で生きる」スタイリスト、あきやあさみさんの2冊目の本『「一セットの服」で自分を好きになる』について