2025年1月8日　ポケモン工芸の格調辛酸なめ子

新しい展示の追加があったらしい「ポケモン×工芸展2024」に再び行ってまいりました。

工芸作家の方本気のクオリティはテレビで紹介された時から感じていて、金沢熱海でやっていた時行こうか迷いましたが、東京の麻布台ギャラリーに来てくれてよかったです。
　
まず最初に吉田泰一郎によるシャワーズやイーブイ、ミュウツーなどのキラキラした像が展示されていますが、ポケモンに詳しい人によるとほぼ実寸のようです。
 
ポケモンGOは最初の1年くらいしかやっていないので知らないポケモンだらけでした。ポケモンを知らない人でも楽しめる展示です。一流の工芸作家の技があればどんなテーマでも文化財級に。螺鈿が宇宙っぽい輝きの池田晃将（漆工）の作品。全ての模様や色使いにセンスがあふれる植場香澄（陶器）のオブジェ、ロコンやキュウコンのかわいさが焼き目で再現されていた桝本佳子(信楽焼）、細かい模様に巧みの技を感じる小宮康義(江戸小紋)の着物、脳内の3D再現能力が半端ない満田晴穂(自在置物)の作品、模様を何時間でも眺めていられそうな葉山有樹(陶磁器)の器、これまでに見たことない上品な黒の質感だった桂盛仁(金工)の帯留など、どの作品も素晴らしかったです(敬称略)。桂盛仁氏は武蔵美出身で人間国宝。後輩たちを希望の光で照らしています。
 
格調高い展示と、麻布台ヒルズという立地が絶妙にマッチしていて、一瞬ハイソな気分になりましたが、館内でも安い惣菜を買って帰りました。

この日は平穏だったのですが、その数日後、ラジオでテイラー・スウィフトの黒魔術疑惑に着いて触れてから濃に霞がかかったように……。
　
そのあと、バッグの中でなくしものをしたり、いろいろなプチ失敗がありました。夕方、用事に出かけた先で素敵なカフェがあったので「最近できたんですか?」と聞いたら「七年目です」とのこと。ただ自分がはじめてその場所に行ったというだけで、ニューオープンと思い込んでいました。
　
それはまだ良いとして、隣の建物で行なわれる予定の日本文藝家協会関係の会合へ。お店に入って、店員さんに会場を聞こうとしたのですが、なぜかうまく喋れず「日本文藝で……」と何度か言ったのですが伝わっていない様子。
　
とりあえず広めの会場に案内されたので、そこで待機していた方々に挨拶しました。しかし「どちらさまですか?」と怪訝な顔で言われて、おかしいなと違和感を覚え、「文藝家協会ですよね?」と確認したら「産婦人科学会」とのことで、謝ってそのまま静かに退散。吉沢亮じゃないですが、人は全然酔っていなくても間違えた部屋に入ってしまうことがあります。
　
お店の人に案内状を見せていたら、なんと日にちを2日ほど間違えていました。「また2日後お待ちしています」とのことでしたが、もう自分が信じられません。場所は永田町というゆかりのない場所で、夜の永田町で、自分がどこをどう歩いていいのかわからなくなってしまいました。
　
テイラー・スウィフトの魔術の話が、トラブルを引き寄せてしまったのでしょうか。それなら、テイラーはポジティブで人間もできていて最高です、と、ほめ言葉で免じてもらいたいです。